Kyoko Shimbun 2020.01.16 News

「スマホフィルムに気泡」貼付ストレス、死別に匹敵  これは嘘ニュースです

「隠れストレス」スマホフィルムの気泡
 スマートフォンに画面保護フィルムを貼り付ける際、中に気泡が入ったときのストレスは、親しい人との死別に匹敵する――。こんな研究結果を千葉電波大学の研究チームが英科学誌「フェノメノン」に発表した。日常生活に潜む「隠れストレス」の深刻さが改めて浮き彫りになった形だ。

 千葉電波大学医学部の研究チームでは、20歳以上の男女300人を対象に、スマートフォンやタブレット端末に保護フィルムを貼ってもらうテストを行った。

 気泡が入らないよう指示する一方、ストレスの変化を測定するため、テストに使ったフィルムの粘着面には、最初から小さなほこりや細かなしわを入れたり、指紋をつけたりする加工をほどこした。「神経質な人がどれほど慎重に作業をしても、必ず中に気泡が入ってしまうようにするため」だという。

 このフィルムの貼り付け作業を24時間連続で行ってもらった後、血液を採取したところ、300人全員で「ストレスホルモン」として知られるコルチゾールの血中濃度が上昇していた。

 平均で通常時の約8倍、最も多い場合では家族や友人との死別に匹敵する340倍まで上昇。チームによると、340倍のコルチゾールが検出された男性はiPad Pro(12.9インチ)にフィルムを貼るよう指示されていたが、数千回試しても気泡が入り続けたため、テスト中に暴れだしてiPadを破壊。その後意味不明なことをつぶやきながらフィルムを食べ始めたためテストを中断した。男性は現在も同大医学部附属病院に入院中だという。

 千葉電波大医学部教授の惣田苛星さんは「フィルム貼り付けの失敗が、仕事や人間関係の悩みに匹敵するほど大きな『隠れストレス』だったことが科学的に実証された。スマホフィルムは人類の精神衛生にとってスマホ本体以上に危険な存在だ」と指摘する。

 研究チームでは、さらに危険な可能性がある隠れストレスとして「『こちら側のどこからでも切れます』なのにどこからも切れないマジックカット」「ゆっくりと画面中央から下りて現れるスマホのバナー広告」「ユーチューバーのサムネイル画像」などを例示。精神衛生に及ぼす悪影響を調べるため、これらがもたらすストレスについてもコルチゾール測定を行いたいとしている。

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