「高速走れば千円進呈」 自民、民主に対抗 これは嘘ニュースです
高速道路を走ればもれなく千円さしあげます――。自民党の選挙対策委員会は次期衆院選に向けて、高速道路の利用者全員に現金を給付する方針をまとめた。来月末の最終討議で異論が出なければ、そのまま政権公約(マニフェスト)に記載される見通しだ。次期衆院選に向けマニフェストの文案作成を進めている自民党・選挙対策委員会は30日、現在実施している地方圏の高速道路一律千円政策をさらに推し進める形として、高速道路の利用者に毎回千円給付する案の検討に入った。これは先日民主党の鳩山由紀夫幹事長が山口県下関市の街頭演説で「(現行の千円より)タダの方が安い」と自党の公約をアピールしたことへの対抗案と見られる。
民主党は前回の参院選から高速道路無料化を公約として掲げており、自民党では無料化以上の政策として現金給付を検討するようになったと考えられる。委員会では「千円では安すぎるのではないか」「ガソリンをプレゼントしたほうがいいのではないか」などの意見が出ており、今後の議論次第では給付金を増額するか、現金に加えてガソリンも給付するなど追加策も検討すると見られる。
自民党が現金給付について検討していることに対し、民主党幹部は「向こうが千円ならこちらはそれ以上の金額を提示するまで。場合によってはガソリンだって無料にするし、自動車そのものを給付してもよい。車が置けない家庭には駐車場つきの一軒家を提供する。とにかく民主は常に自民党の上を行く」と語り、徹底的に自民党に対抗する意思を表した。
高速道路をめぐるこの論争について街の声は「千円程度では乗る気がしない」「1万円なら考える」「今さらガソリン無料など当たり前」「運転手つきなら高速に乗ってやってもいい」など意外に冷ややかな反応を見せている。