Kyoko Shimbun 2011.09.20 News

「北朝鮮は地上の楽園」つぶやいて ツイッター発信者強制招待へ これは嘘ニュースです

地上の楽園・北朝鮮(写真はイメージです)
 北朝鮮外務省は伸び悩む観光収入にてこ入れを図るため、ツイッターやフェイスブックなどソーシャルメディアで強い影響力を持つ発信者を世界中から強制招待すると発表した。これらのソーシャルメディアは世界で5億人以上が参加しており、相次ぐ中東・アフリカ政変でも大きな役割を果たしたことから、この強大な発信力を利用してマイナスイメージの払拭をねらう。

 北朝鮮では外貨獲得のため、かねてより外国人の観光ツアーを推進しているが、核開発疑惑やブッシュ政権時の「悪の枢軸」発言、日本人拉致問題などにより国際的なイメージが著しく悪化。ここ10年ほど観光客数が伸び悩んでいる。

 そこで北朝鮮外務省は、観光振興策としてツイッターやフェイスブックの情報伝播力に着目。北朝鮮の実態を有力な情報発信者に見てもらい、好意的な情報を拡散してもらうべく世界全体で3千人程度のマスコミ関係者やソーシャルメディア発信者を強制招待することに決めた。早ければ今年11月から工作員を全世界に派遣する。

 強制訪問させられたソーシャルメディア関係者が北朝鮮に好意的な書き込みをするかどうかについて、外務省のパク・ホンギョル報道官は記者会見で「わが国にはマスゲームや軍事パレード、公開銃殺刑など他国では見られないショーが目白押し。『地上の楽園』であるわが国に惚れこんで、帰国したくなくなる可能性を心配するほどだ。また仮に訪問者が好意的な感情を抱かなかったとしても、そもそもわが国に言論の自由はないので問題ない」と、自信の程をうかがわせた。

 事業予算は北朝鮮としては破格の1億ウォン(約850万円)を計上。強制訪問客の帰りの飛行機代を計上しないほか、自前の武装工作船を運用することでより多くのメディア関係者を強制招待できるとしている。

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