Kyoko Shimbun 2023.02.13 News

「バイデン気球」米アグロー州上空に出現 対応めぐり世論割れる これは嘘ニュースです

アグロー州上空を浮遊するバイデン気球
 米東部アグロー州のメディア「アグロー・ケーブル・ネットワーク(ACN)」は12日、バイデン米大統領の頭部をかたどった国籍不明の無人気球が同州上空を飛行していると伝えた。米国内では現在、気球を撃墜するべきかどうかで世論が分裂。想定外のデザインをした気球の出現に、政府も対応に苦慮している。

 ACNによると、全長は約20メートルで、気流に乗って東にゆっくりと移動している。国籍は不明だが、気球には金属製の観測装置のようなものが吊り下がっており、スパイ気球として情報収集している可能性がある。

 偵察気球と確定した場合、4日に南部サウスカロライナ州の沖合で撃墜された中国の気球と同様、即時撃墜となるが、世論が撃墜で概ね一致した前回と異なり、今回は世論が分裂。野党共和党や軍幹部は即時撃墜を主張する一方、与党民主党は慎重な姿勢を見せる。バイデン政権の支持率が低迷している事情があるためだ。

 気球が撃墜された場合、爆発とともにしぼみながら墜落していく気球の映像は現政権を象徴する映像として、24年に政権奪回を狙う共和党や、対立するロシアの宣伝材料に使われるおそれがある。民主党関係者は「トランプやプーチンが手ぐすねを引いて撃墜を待っている」と話す。

 大統領自身もいらだちが隠せないようだ。ACNはバイデン氏の様子について「自分の顔が爆発するところなど見たいやつがあるか」と、執務室のデスクに置かれたダイエットコーラボタンを連打していると伝える。

 ホワイトハウスのアラン・スミシー報道官は同日午後の会見で、対応について「協議中」と説明。一方で「撃墜映像がSNSでネタにされることくらい誰でも分かる。大統領のデジタルタトゥーにしてはいけない」とも述べ、対応に苦慮している様子をうかがわせた。

 気球は数日中に大西洋上に抜け、ユーラシア大陸に上陸する見込みだが、全ての国で領空通過が黙認される可能性が高い。米国に友好的な国は外交上の配慮、敵対的な国は情報収集の支援という各国の思惑があるためだ。

 絶対に撃ち落とされないバイデン気球は「世界最強の気球」として、いつまでも地球上をのどかに飛行することになりそうだ。

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