4日付「森永、『グロス』発売」記事についてお詫び
2013年7月4日付本紙記事「森永チョコ、144個入り「グロス」発売へ」にて掲載したチョコレート菓子「GROS(グロス)」が本紙報道後、現実のものとなってしまいました。上記における本紙誤報について、お詫び申し上げます。
本紙編集部では10日未明から緊急の検討会議を招集し、事態の把握に努めるとともに、記事執筆者への聞き取り調査を進めてきました。
また協議の結果、今回の誤報について「本紙記事は全て虚構」という報道姿勢を逸脱し、現実に影響を及ぼしてしまったことへの反省と、「決して現実の領域に踏み込まない」という方針を改めて確認しました。
今年に入り3度目の誤報という、読者のみなさまからの信頼をまたしても裏切る結果になってしまったことは甚だ遺憾であり、今後は記事が現実のものとならないよう、記事のチェック体制をより厳しく強化するなど、いっそうの注意を払っていく所存です。
<概要>
7月4日 8:00 「森永チョコ、144個入り「グロス」発売へ」を配信
7月9日 22:30 森永チョコ公式ツイッターアカウントが「グロス」の限定販売を発表
7月10日 00:00 上記発表を受け、検討会議を招集
7月10日 03:00 謝罪文の掲載と関係者の処分を決定
<聞き取り調査結果>
当該記事の誤報について、記事執筆を担当した社主UKへの聞き取り調査を行いました。判明した事実は以下の通りです。
・記事掲載の経緯について
「6月24日の『おっとっと、イルカの製造を中止』の記事を見た森永のツイッター公式アカウントが『ダースもネタに』と書いたのを見て、本紙としては珍しく公式から商品名をそのまま記事にすることへのお墨付きをもらったので、『ダース』を題材に何か書いてみようと思った。下調べで「森永グロス」について検索してみたところ、他のインターネットサイトがどこも言及していなかったので、オリジナルの記事として執筆できると考えた」
・掲載後の反応について
「『うおおおおお』と叫んだ森永公式アカウント以外、読者からの反響はそれほどでもなかったので、普通の記事と認識していた」
・現実化の予見について
「実際に商品化するのは難しくないだろうとは思ったが、一流のお菓子メーカーである森永がそこまでやるとは全くの予想外だった。『1つくらい作るかも』という森永の中の人のコメントもある種の社交辞令だと思っていた。まさか本当にやらかすとは考えもしなかった」
・「実は裏で森永とつるんだ出来レース、タイアップ企画だったのではないか」という指摘について
「それはありえない。本紙ではスポンサーのついた企画広告の場合、必ずその旨を公表している。確かに今回は記事掲載から現実化までのスパンが短すぎるため、そのような指摘もあるだろうことは予想できたが、『グロス』については森永が異常な行動力で実現させてしまったと言う他ない。社主自身も事前に何も知らされていなかったため、実際の商品画像を見たときはショックで、持っていたWiiUパッドを落としてしまった」
・執筆者並びに社主としての責任について
「読者を不安にさせた点については、ただただ申し訳ないとしか言いようがない。処分については粛々として受け入れる覚悟だ」
<処分内容>
検討会議の結果、本紙編集部では当該記事の執筆を担当した社主UKに対し、以下のような処分を発表しました。
(1)3か月間減給30%
(2)お台場ダイバーシティ内森永アンテナショップ「キョロちゃんのおかしなおかし屋さん」での「グロス」発売を全額実費で取材
(3)上記店舗内で本紙読者への対面謝罪
<社主から>
本紙をご購読のみなさま、虚構新聞社社主のUKです。いつもご愛読いただきありがとうございます。
すでにご存じの通り、本紙記事「森永グロス」が現実のものとして販売されることになりました。
「ありそうでありえない」の報道姿勢を貫くべき本紙が、誤報を配信したことで、多くの読者やその他関係者にご迷惑をおかけしたことを、お詫び申し上げます。
今回の処分は本紙として初の「リアル謝罪」となります。不倫による体調不良を理由に逃げ続けることもできるかもしれませんが、今年に入って3度目の不祥事ということもあり、社主として現場を訪れる責任を感じました。
本日10日、お台場に出現する予定ですが、石を投げるのだけはお控えいただけるとありがたいです。
最後になりましたが、UKのことは嫌いになっても、虚構新聞のことは嫌いにならないでください。
2013年7月10日
虚構新聞社社主 UK