虚構新聞デジタル:本紙社主、東京新聞に1日入社 これは嘘ニュースです
東京新聞編集局特報部(本紙社主撮影)
31日夜、東京新聞で行われた虚構新聞社との共同会見で明らかになった。合意書によると、昨年、松井秀喜氏がメジャーリーグ・ヤンキースと結んだ1日契約の手法により、虚構新聞社社主UKを4月1日に東京新聞記者として採用。同日0時より業務を開始した。
社主UKが朝刊の締め切りまでに書き上げた記事は「サンゴを傷つけた心ないダイバーK・Yを告発」、「iPS心筋移植、初の臨床応用」、「Wikipediaに犯行予告」、「村上春樹氏にノーベル文学賞」、「20分で作れる万能細胞の培養に成功」といったトップニュースから、社説、コラム「筆洗」、読者ページ、4コマ漫画、小説、広告記事にいたるまで全二十数本。UKは「たった1日だけの記者活動だったが、どこの新聞社にも負けない大スクープを何本も朝刊に間に合わせることができた。これなら本物の記者としても活動していけるのではないか。夕刊も含め、残り時間も期待してほしい」と自信のほどをうかがわせた。
掲載の可否は編集局各デスクの判断に任されているため、どの記事が紙面のどの位置に掲載されるか当日朝刊が発売されるまで社主本人にも知らされていないが、UKは「当日よほどの大ニュースが飛び込んでこない限りはまず一面を、最悪でも社会面トップには掲載されるはずなので、ぜひその辺りから読みはじめてほしい」と話している。
【追記(4月1日午前8時)】:本日付「東京新聞」27面に社主執筆の記事、14面に辞令がそれぞれ掲載されたとのことです。
だから本当に載ってるって言ってるのに…。 pic.twitter.com/5TYeptdlOe
— 虚構新聞社社主UK (@Kyoko_UK) 2014, 4月 1
また、同日発売の「週刊アスキー」(KADOKAWA)第974号には、エイプリルフールでの発売を記念して「虚構新聞・週アス特別号外」が4ページにわたり掲載される。
社主UKによる全文書き下ろしのIT虚構記事や、本紙で4コマ漫画を連載する市田さんの「虚構漫談特別篇」のほか、「横開きページを縦に使う」「カラーページを白黒で印刷する」など業界的にあまり例を見ない無駄な試みにも挑戦した。
今回の特集記事についてUKは「コンビニや書店で週アスを縦にして読むのが恥ずかしければ買ってほしい。おそらく「次」はないので、永久保存版になると思う」と話した。