Kyoko Shimbun 2013.10.21 News

中国「児童販売機」に賛否 人身売買拍車の恐れ これは嘘ニュースです

「児童販売機」が設置されたコーナー(「小籠報」から)
 中国・北京市内に匿名で息子・娘を売買できる「児童販売機」が設置され、話題を集めている。中国では9月にも大規模な人身売買組織が摘発、誘拐された子どもや女性90人以上を保護したほか、親自身がiPhone欲しさに娘を売り渡すなど、人身売買が大きな社会問題となっている。

 中国の機関紙「小籠報」が20日付で伝えた。「児童販売機」が設置されているのは北京市郊外・懐柔区道路沿いにあるフードコート。ジュースやラーメンの自販機と並び、「児童」と書かれた販売機が1台設置されている。販売機には「男児」「女児」と書かれた2つのボタンがあり、いずれも価格は4万元(約64万円)。児童の年齢についての記載はないようだ。

 この児童販売機にお金を入れると、中から「特殊景品」と呼ばれる500円硬貨のような金属片が出てくる仕組みになっており、購入者はこの金属片に彫られた住所にある「交換所」に行くことで、金属片を子どもに交換できるという。

 中国政府は現在人身売買を厳しく取り締まっており、摘発された業者や両親は死刑や終身刑など厳罰に処せられる。だがこの児童販売機の場合、購入者は子どもではなく金属片を買ったにすぎず、販売機そのものを罪に問うことはできない。また販売機を設置する業者と、交換所を運営する業者はそれぞれ別の会社が運営しているため、これらの業者が直接的に金銭授受を行っている証拠が見つからない限り摘発は困難だという。「小籠報」紙ではこのような現状を「脱法状態」であり「国家の恥」だと厳しく指摘。政府に対し速やかな対応を求めている。

 一方、このような新しい形での人身売買について、中国の人身売買専門誌「黒孩子」9月号では、「法超越的画期的体系」「次世代人身売買時代招来!」といった見出しとともに40ページにわたる特集記事を組んで称賛。また街の声として「業者と顔を合わせず子どもが手に入るので大助かり」という利用者の感想や、「2人目以降の処分に困っていた」と話す北京在住の母親らの喜びの声を報じており、北京市民の間でも賛否両論分かれているようだ。

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