Kyoko Shimbun 2013.11.05 News

鳩山氏の「迷言」、米の盗聴攪乱狙った可能性 これは嘘ニュースです

オバマ氏を戦慄させたという「トラスト・ミー」
 米国家安全保障局(NSA)がドイツのメルケル首相ら各国首脳の通信を盗聴していた問題で、日本でも政権交代後の2009年、民主党の鳩山由紀夫首相(当時)の携帯電話の通信傍受を試みたが、「通話内容が意味不明だった」として、盗聴を断念していたことが本紙の調べで分かった。

 政府の諜報活動に携わっていた米中央情報局(CIA)の元職員エドワード・スノーデン容疑者(30)が提供した機密文書によると、NSAはドイツのメルケル首相をはじめ、世界35カ国の首脳の通話を数年間にわたり盗聴していた。また世界80カ所に「アインシュタイン」と呼ばれる独自開発の盗聴機器を秘密裏に設置していたことも判明している。

 この機密文書には、NSAが09年の民主党政権発足後に就任した鳩山由紀夫首相の携帯電話も盗聴対象としていたとの内容も含まれていた。だが、通話を傍受したところ「必ずしもそういう意味で言ったわけではないとの認識であります」といった複雑な表現や、「今日はいい天気です」といった脈絡のない発言、また地球のものではない言語も交じっていたため、翌10月には「これ以上続ける意味が見いだせない」として早々に傍受を打ち切っていた。

 その後、鳩山氏が繰り返した「国というものが何だかよく分からない」など数々の発言は「迷言」として国内外から批判、揶揄する声が挙がったが、NSAではこれらの発言を精査した結果、「一般人が理解するにはあまりに不可解な発言が多く、高度に暗号化されたメッセージが含まれている可能性が高い」と分析。米国による盗聴を察知した鳩山氏がNSAを攪乱する目的で意図的に理解不能な発言をおこなっているのではないかと指摘している。

 当時「米軍基地の移転」や「東アジア共同体」など、同盟関係の見直しを掲げる鳩山政権の動向を注視していたオバマ大統領も、NSAからこの報告を受けており、日米両国が水面下で高度な情報戦をおこなっていたことがうかがえる。

 また同年11月、日米首脳会談の席で普天間飛行場の移設について回答を求められた鳩山氏が「トラスト・ミー(私を信じて)」と発言した場面についても、実際は会談中に鳴りだした大統領の家族しか知らないはずの携帯電話から、鳩山氏の「トラスト・ミー」という声が聞こえたため、慌てて振り返ったところ、同じように携帯電話を手にした鳩山氏が笑みを浮かべながら、今度は直接大統領に「トラスト・ミー」と語りかけていたことも文書から判明した。

 「トラスト・ミー」発言は、当時メディアが報じた基地移転問題について言及したものではなく、実際は「盗聴なしで本音を語り合いましょう」という鳩山氏の意向が含まれており、また同時に盗聴の実態を把握していることを暗に米国側に突きつけることで、日本への内政干渉をやんわりとけん制するのが狙いだったというのが真相のようだ。この文書には「いまだかつて経験したことのない、キューバ危機や9・11を超える恐怖と戦慄を覚えた」という大統領の発言も併記されていた。

 日本政府が通信傍受の実態を暴露することを恐れたためか、NSAの資料には「トラスト・ミー」発言の経緯について意図的に誤った情報をリークさせるとともに、国内メディア各局に対し「鳩山はルーピー(愚か)」とするネガティブキャンペーンを行うよう指示した形跡が確認できる。また暴露されるリスクを回避するため、民主党政権時代の3年間は通信傍受を断念していたことも分かった。その後12年に自民・公明両党による政権奪還を経た第2次安倍内閣発足後も通信傍受は行われていないが、その理由について機密文書では「定期的に自己申告を受けており、わざわざ盗聴するまでもないため」と説明している。

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