Kyoko Shimbun 2011.03.17 News

水、食料、燃料… 買い占め騒ぎ、書籍まで これは嘘ニュースです

 東日本大震災で、不安感から水などの食料品や乾電池などの買い占めが首都圏で起こり始めている。スーパーやコンビニエンスストアでは、米や即席めんなどが軒並み品薄になっており、政府は「現状、被災地以外で物資は不足していない」と買い占めの自粛を求めているが、この波は書籍にまで及び始めている。

 「紀伊国堂書店」新宿店では、大震災のあった翌12日頃から売り上げに大きな変化が起きだした。同書店ではこの日以降、書籍の売り上げが、通常の40倍以上で推移している。

 「読書は娯楽、気晴らしの手段として電気を必要としない点において、避難生活に適しているからではないか」と、同店担当者は話す。すでに「少年ジャンプ」などの漫画雑誌は全誌が完売、『ワンピース』『侵略!イカ娘』をはじめとした漫画の単行本もほぼ全て完売してしまったという。また、ライトノベルも「とりあえずないよりはまし」として完売状態だ。

 記者が取材に訪れた際も、レジカウンターには随時数十人が列を作っていた。19歳のある女性は「読書で癒されたいので、とりあえず分量だけはある宮部みゆきか村上春樹を買いに来たが、どちらも売り切れていたので、たまたま目に付いた『バトルロワイアル』という本を買ってみました」と話す。

 同書店では16日現在、店内在庫書籍の9割が完売。『猿岩石日記』ですら売り切れる状況の中、記者が確認できる限りで書棚に残っているのは、山積みになった弊社刊の『号外!!虚構新聞』だけだった。書店員は「内容が不謹慎なので売れない。大震災前もあまり売れなかったが、震災後になってさらに売れなくなった」と困った様子で話す。

 本紙社主UK氏は「被災地に本書を送ろうと思ったが、善意の押し付けにしかならないのでやめた。原稿料前払いだったため、寄付できる印税もない。いろんな意味でお役に立てず申し訳ない」と謝罪の意を表明した。

 (*なお弊社では義援金として、2千円を日本赤十字社に募金しました。)

新しいアプリで記事を読む

App Storeからダウンロード Google Playからダウンロード

虚構新聞友の会

本紙友の会へ入会すると、会員専用掲示板に書き込みができます。

おすすめリンク

<BOOK>号外!!虚構新聞

 気の滅入る報道ばかりが届く現在、ちょっとした気分転換に寄与できればいいのですが…。特別定価500円にて発売中です。

社主ピックアップ

社会

人気記事ランキング

今月の一冊

「今月の一冊」バックナンバー

虚構新聞社のRSS/SNS

虚構新聞のウェブサービス

虚構新聞社の本

注目コンテンツ