Kyoko Shimbun 2018.05.10 News

翼をへし折る倦怠感 脱力ドリンク「リザイン」日本上陸 これは嘘ニュースです

デナジードリンク「リザイン」
 仕事や勉強でもうひとがんばりしたい人の心をへし折る海外製デナジードリンク「リザイン」が4月、日本に上陸した。発売1カ月で100万本を売り上げる人気に販売元も驚きを隠せない。

 「脱エネルギー(de-energy)」を意味するデナジードリンクは、疲労時の栄養補給をうたうエナジードリンクとは逆に、飲んでしばらくすると脱力感が全身を覆い、気だるさ、目のかすみ、肩こり、強烈な眠気、食欲不振に襲われ、何事にもやる気が出なくなる。

 4月に発売されたリザインは、幸福度世界一の国として知られるブータン王国で人気のデナジードリンク。ブータンの会社員は、疲れたときにリザインを飲んで自分のやる気にとどめを刺し、残業をあきらめて定時で帰宅するという。高麗人参の絞りかすやローヤルゼリーの上澄み液などを配合した天然由来の成分のため、副作用はなく、翌日の体調に影響はない。

 リザインを輸入販売する不渡商事(東京都千代田区)の担当者は「デナジードリンクで潔く自分を強制終了させるという考え方は、エナジードリンクで自分をだましだまし追い込みがちな日本人にとって逆転の発想になるのではないか」と話す。

 発売後1カ月で早くも100万本を売り上げる人気で、一部ドラッグストアでは品薄状態が続く。来月からは「24時間戦えません」「リザイン、翼をへし折る」のフレーズを押し出したCMも展開する。

 当初は「栄養補給一辺倒の過労文化に一石を投じたい」と意気込んでいた担当者も、想定外の人気に「漬物石を投じてしまったかもしれない」と複雑な表情だ。

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