Kyoko Shimbun 2017.11.20 News

「一円虫」被害が増加中 格差社会反映か これは嘘ニュースです

1円硬貨に似た外見をしたシロガネムシ(一円虫)
 1円硬貨によく似た光沢を持つ昆虫「シロガネムシ(一円虫)」の毒についての被害相談が全国で増えている。その背景に格差社会があると指摘する専門家もいる。

 南米原産のシロガネムシは銀色の金属光沢を持つコガネムシの一種。体長は10ミリ前後で真円型をしていることから、昆虫愛好家の間では古くから「一円虫」の名で知られていた。日本では九州以南の山間部に生息していたが、温暖化に伴い、今では全国一円で定着が確認されている。

 シロガネムシは毒を持った短い毛に覆われており、触れると皮膚が赤く染まったようになる。症状は最短で3カ月、長ければ10年以上続くこともあり、今のところ治療法は見つかっていない。明治期には「貧困層の烙印」としてからかいの対象になったこともあり、拾った人が必死で色を洗い落とそうとした様子は、非常に貧しい状態を意味することわざ「赤貧洗うが如し」の語源として知られている。

 被害件数は10月末の段階で昨年の約2倍に当たる218件に達しており、調査開始以降最悪の増加ペースだ。

 被害の拡大を防ぐため、環境省では「1円を拾うには1円分以上の時間とエネルギーコストがかかる。結果的に損をしているので、見つけても誘惑にかられず無視してほしい」と呼びかける。また被害が増える背景について、シロガネムシの生態に詳しい京都大学昆虫学部の坂本義太夫教授(擬態論)は「バブル景気に沸いていたころはシロガネムシを見つけて踏みつぶすのが流行ったこともある。1円に泣く人が増えているのは格差の拡大が原因ではないか」と分析する。

 環境省では、同じ毒を持つ10円硬貨に似たヒヒイロカネムシや、500円硬貨に似たオオシロガネムシにも触れないよう、中所得者や高所得者に対しても引き続き注意を呼びかける。

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 ジパンキというしまぐにに、お金のかぞくがすんでいました。まいにちでかけていくかぞくのるすばんをしながら、五円玉のおじいさん、ゴエジイと一円玉の四きょうだいは、ひみつのじかんをすごしていたのです。チャリーンととうじょう。一円がこどもで、五円がおじいさん?ププっとわらえるツウカイギャグアドベンチャー。

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