人工知能、抽象絵画の出力にも成功 千葉電波大 これは嘘ニュースです
AIが学習して描いたロスコの「新作」
同大工学部と心理学部の合同研究チームは、抽象表現主義で知られるアメリカの現代画家マーク・ロスコ(1903~70)の全作品を詳細に分析し、使用されている色や構図、図形などのパターンをAIに学習させた。
学習後、AIを使って絵を出力させたところ、暖色の長方形を中心に構成した「新作」を描き上げた。全体的に「Orange and Yellow」(1956)に似た雰囲気を持つ作品だ。
完成度を確かめるため、この「新作」をロスコの未公開絵画と偽って、国内の著名な美術評論家3人に鑑定を依頼したところ、全員が本物と認めた。評論家の名誉に配慮して、鑑定の様子はモザイク処理で公開されたが、1人は「まさに国宝級の大発見」と絶賛したため、報道陣から失笑が漏れる場面もあった。
研究責任者の深見学教授は「AIは恐るべきスピードで、洞窟壁画以来数万年に及ぶ人類の絵画史の最先端まで追いついた。絵画にとどまらず、今後あらゆる芸術をAIが取って代わる時代に足を踏み入れたとこの場で宣言したい」と意気揚々と語ると、大きな拍手が湧き上がり、報道陣からは「人間はもうだめだな」という声も聞かれた。
続けて登壇した心理学部の井戸英吾教授は「実はこの『新作』はAIではなく、私がペイントソフトを使って10分で描いた」と説明。「メディアがどれほど流行に流されやすいかを検証するのがこの研究の真の目的だった」と説明すると、研究チームから報道陣に向けて失笑が漏れる場面もあった。