88歳以上限定SNSアプリ「米寿」、空前の大ヒット
Kyoko Shimbun 2016.09.15 News

88歳以上限定SNSアプリ「米寿」、空前の大ヒット これは嘘ニュースです

米寿の人気コンテンツ「回覧板」
 ソフトウェア開発のドランゴが今年2月に配信したスマートフォン向けSNSアプリ「米寿」が人気を集めている。登録資格を88歳以上限定にしたにもかかわらず、超高齢社会とスマホの普及拡大を背景に、今月ダウンロード数が100万回を突破。同社も「これほどまで需要があるとは」と驚きを隠せない。

 米寿は88歳以上の高齢者同士が共通の話題について語り合ったり、協力しながらゲームに挑戦したりできる交流型SNSアプリ。縦書きや旧字体、旧かな表示に対応、文字サイズも最大1画面1文字まで拡大できるなど、高齢者の目線に立った機能を取り入れた。また「学童疎開を思い出す」など利用者が88歳未満だと分かる投稿をすると、即座に「なりすまし」として退会処分にするなど厳格な運営も特徴だ。

 入会者全員が閲覧・参加できる人気コンテンツ「回覧板」には、毎日400万件以上のコメントが投稿される。トレンドワードには「生前贈与」「黙祷」などこの世代ならではの言葉が目に付くが、その一方で「iPhone7」「相棒ポケモン」など一般のSNSと変わらないものも多い。スマホを使いこなすだけあって米寿利用者は流行にも敏感なようだ。

 同社資料によると、米寿利用者の平均年齢は91.73歳。最高齢は112歳だという。総務省による最新の調査では、60歳以上のスマホ所有率は約16%。80代以上ではさらに低いとみられることから、88歳以上のスマホユーザーにおける米寿利用率は数十パーセントにのぼるものと推測される。

 米寿を1日13時間以上利用しているというヘビーユーザーの杉枝慎三郎さんは、今年88歳になったばかりの「若手」。回覧板では「すーぎー」の名前でほぼ毎日、満蒙開拓団の思い出話に花を咲かせる。

 米寿の魅力について、杉枝さんは「この歳になると、同じ体験をしてきたやつらは身近におらん。米寿には開拓団の生き残りも多いからいつまでもしゃべっていられるし、今はここが終の棲家みたいなもんですわ」と話す。

 「ショートステイに行くと、決まってお手玉やら折り紙やらやらされるけど、若い人が見て退屈な遊びは我々年寄りにとっても退屈。かと言って、風船が膨らんで爆発するゲームみたいに刺激があり過ぎると、何かあったときに責任問題になるから腰が引けてるのかも知らん」

 そう語る杉枝さん愛用の大型スマートフォン「ギャラクシーノート7」の画面には、人気ゲーム「ポケモンGO」が映し出されていた。捕まえたポケモンが記録されるポケモン図鑑はほぼ全てが埋めつくされていた。

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