Kyoko Shimbun 2014.01.29 News

【企画広告】アバター痴漢の男性、冤罪 誤認逮捕認め謝罪へ これは嘘ニュースです

誤認逮捕について神奈川県警による謝罪会見
 ネット上に作った女性型アバターの下半身を服の上から触ったとして、昨年8月迷惑防止条例違反容疑で神奈川県在住の男性が逮捕された事件で、警視庁は28日、自作の遠隔操作ウイルスを使ってこの男性のパソコンを乗っ取っていた26歳の男を不正アクセス禁止法違反の疑いで逮捕した。神奈川県警は誤認逮捕であったことを認め、男性と家族に対して、後日謝罪する方針を示した。

 この事件は昨年7月、神奈川県の男性(52)がソーシャルサイト「アメーダピグ」の公園内で自分のアバターを使って若い女性のアバターに近づき、下半身を触るなど12分間に及ぶ痴漢行為を行ったというもの。アバターを使っていた女性が「アバターが痴漢に遭った」との被害届を警察に提出したため、警視庁のサイバー犯罪専従班が捜査にあたったところ、アクセス記録にあるIPアドレスから神奈川県の男性がパソコンを通じ痴漢に及んでいたことが判明。神奈川県警はこの男性を迷惑防止条例違反(痴漢)の容疑で逮捕した。

 だが、逮捕された男性は「それでも僕はやってない」と容疑を否認。その後たび重なる延長により勾留期間は4か月以上に及んだが、男性は一貫して無実を主張した。

 事件は起訴に向け進んでいたが、今月24日、インターネット掲示板に「今すぐドラマの放送をやめないと脚本家を殺す」と書き込んだとして、練馬署が威力業務妨害の疑いで逮捕した無職・高山秀一容疑者(26)のパソコンから、神奈川の男性のパソコンに遠隔操作ウイルスを感染させていた形跡を発見。追及したところ、不正に入手したIDを使い、遠隔操作で「アメーダピグ」に不正にログインしていたことを認めた。

 だが高山容疑者は「ログインはしたが、女性に痴漢はしていない」と痴漢については完全に否認。さらに調べを進めたところ、痴漢に遭ったとされる時間帯、同じ場所にいた他のユーザーの中に痴漢を目撃した者はいなかった。

 また被害届を提出したアバターの持ち主の女の証言が二転三転しているほか、その後の調べで、アバターに装備させる服など有料アクセサリーに200万円以上課金していることも判明。示談金を目当てに虚偽申告をした可能性が高いとして、容疑が固まり次第、この女を高山容疑者に対する恐喝の疑いで逮捕に踏み切る方針だ。

 今回の一連の事件について、神奈川県警は謝罪会見を開き、痴漢容疑による今回の逮捕が誤りであったことを認め、逮捕を取り消すとともに、横浜地検の担当検事と共に男性と家族に対し後日直接謝罪する意向を示している。


●編集部よりプレゼントのお知らせ●

 こんにちは。虚構新聞社主のUKです。いつも本紙をご愛読くださりありがとうございます。

 さて今回本紙当該記事の原案となった書籍『もしも遠隔操作で家族が犯罪者に仕立てられたら ~ネットが生み出すあたらしい冤罪の物語』(技術評論社/1580円)を、著者の一田和樹さんのご厚意により、5冊ご提供いただきましたので、本紙読者限定でプレゼントいたします。

 本作はまもなく初公判が始まる「パソコン遠隔操作ウイルス事件」(→Wikipedia)後の日本を舞台に、サイバーセキュリティの専門家としての観点から、新しい冤罪の危険性について物語形式で指摘する「警告の書」でもあります。

 社主もいただいた献本を読みましたが、一田さんの作品ではおなじみの、ネットセキュリティの危険性について実名を交えた生々しい指摘に加え、今回は逮捕された後、警察によるあらゆる手段を駆使した(時には明らかに違法な)圧力、そして冤罪を生むメカニズムが生々しく語られており、背筋の凍る思いがしました。

 少し前「痴漢冤罪」というかたちで、冤罪が生まれる怖さに注目が集まりましたが、今後はそれ以上に「サイバー冤罪」が身近な問題として深刻になりそうです。しかも痴漢と異なり、老若男女関係なく、またほとんどの人にとってネット技術はブラックボックスのようなものなので、無実を訴えようとしても、その根拠として何を言えばいいかすら分かりません。そういう意味では、本書はネット冤罪と戦うためのノウハウが詰まっているとも言えます。

 また今回、本作について著者の一田さんからコメントをいただきましたので、ご紹介します。

サイバー冤罪はこれからの社会における重要なテーマです。インターネットを使っている全ての人に、ある日突然身の覚えのない罪状で逮捕され有罪になる可能性があります。本書では、実際に誤認逮捕された時に、なにが起こり、なにができるのかをリアルに描きました。マスコミが逮捕の時に現場にいる理由、全ての証拠品を押収し逮捕理由すら明かさない警察など驚愕のリアルを目の当たりにしてください。

 ご応募は下に掲載したリンク先「虚構新聞プレゼントキャンペーン 献本応募」にある投稿フォームから、(1)お名前もしくはハンドル名、(2)メールアドレス、(3)あなたは、ネット利用でどんな時に危険を感じますか?、(4)これからサイバー冤罪は増えると思いますか?をご記入の上、送信ボタンをクリックしてください。

 応募は一人一通までとし、多重応募が明らかになった場合、当選はキャンセルになりますのでお気をつけください。応募締め切りは2月4日(火)までです。

 当選者には一田さんご本人からメールにて、後日改めてご連絡差し上げます。本紙にて当選者の発表はございませんので、あらかじめご了承ください。

献本応募は終了しました。たくさんのご応募ありがとうございました。

 また、今回の献本応募キャンペーンに合わせ、kindle版『もしも遠隔操作で家族が犯罪者に仕立てられたら』を期間限定で定価の半額800円でお求めいただけるようにしていただきました! 本日から1週間のみですので、こちらもぜひご検討ください。

一田和樹氏の既刊本

檻の中の少女
「息子は自殺支援サイト『ミトラス』に殺されたんです」 サイバーセキュリティ・コンサルタントの君島のもとへ老夫婦が依頼にやってきた。ミトラスは自殺志願者とその幇助者をネットを介在して結び付け、志願者が希望通り自殺出来た際に手数料が振り込まれる…
サイバーテロ 漂流少女
「彼らは核兵器に匹敵する武器を手にしたんです!」。金融取引停止、大規模停電、交通マヒ…二十四時間以内に日本の“システム”が止まる。これは“子どもたち”による復讐なのか!サイバーセキュリティのプロが描く“今そこにある脅威”。
キリストゲーム
「キリストゲーム」と呼ばれる奇妙なゲームが流行し毎日数十人が自殺するように。内閣官房下の諜報組織NIBはゲームの解明に動く!

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<BOOK>もしも遠隔操作で家族が犯罪者に仕立てられたら(書籍版)

 パソコンが外部から操られ、痕跡は残らない。何が証拠なのかは教えてもらえない。罪を認めないと、勾留延長、家族対策で自白を促す。裁判になれば、99パーセント以上が有罪に。家族の情報はネットでさらされ、瞬く間に拡散していく。罪を認めず争えば、家族も本人もつらいだけ――。

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