「すき家強盗」鉢合わせ 現金80万円奪い合う これは嘘ニュースです
11日午前3時50分ごろ、滋賀県東大津市の牛丼チェーン店「すき家」に男が押し入る事件があった。男はアルバイト店員に爆破スイッチのようなものを突きつけて脅すと、レジに入っていた現金80万円を奪って逃げ出した。ところが男は店の外で同じく強盗に入るつもりで待ち受けていた別の男に襲われ、取っ組み合いの争いに発展。2人は争っているところを通報を受けた警官によって逮捕された。東大津署の調べによると、逮捕されたのは市内に住む石山むさし容疑者(28)と瀬田萱野容疑者(23)。2人はお互いに面識がなく、この日偶然同じすき家を狙っていたという。最初に店に押し入った石山容疑者は店員に爆破スイッチのようなものを見せ、「『犯罪者のATM』でおなじみのすき家強盗です。全額おろしに来ました」と脅し、レジに入っていた現金80万円を奪い取った。恐喝の際に見せたスイッチについて石山容疑者は「自宅のエアコンのリモコンだった」と供述している。
また、店の外で強盗に入るタイミングをうかがっていた瀬田容疑者は、店から逃げ出してきた石山容疑者が手に札束を握っているのに気づくと、強盗の際、凶器にする予定だったゴボウで石山容疑者を殴打。調べに対し「強盗から現金を奪っても被害届が出されないので、店に押し入るより安全だと思った」と話している。
ゴボウで殴られた石山容疑者はその場で転倒したが、現金を手放そうとしなかったため、つかみ合いの争いに発展。両容疑者は店外の駐車場で争っているところを、店員からの通報で駆けつけた警官2人によって取り押さえられ、強盗容疑の現行犯で逮捕された。
奪われた現金80万円については、現場の駐車場から2万円が見つかったが、残りの78万円がまだ発見できておらず、両容疑者が争っている最中に3人目のすき家強盗に奪われた可能性が高いとして、東大津署ではこの3人目について目撃者がいないか、周辺住民の聞き込み捜査にあたっている。
強盗が押し入った際、店内で飲食中だった警察官の男性(41)は「すき家に強盗が多いことはニュースなどで知っていたが、こんな身近なところで起こるとは…。安心して牛丼も食べられませんね。」と不安そうに話した。