Kyoko Shimbun 2011.04.22 News

「まどか」鑑賞で深夜の大渋滞 播磨先頭に40キロ これは嘘ニュースです

主人公の暁美ほむら(左から2人目)とその他モブキャラ
 22日深夜、山陽自動車道上り播磨ジャンクションを先頭に40キロの大渋滞が発生した。渋滞の先頭では、宮崎県からアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」鑑賞ツアーで神戸を目指していた中型バスが停止していたことから、アニメの放映時間に間に合わなかった乗客がバスを止め、路肩で番組鑑賞を始めたことが原因とみられる。なお現在渋滞は解消している。

 兵庫県警播磨署によると、22日午前2時30分ごろ、山陽道上り播磨ジャンクション付近で渋滞が発生していると複数のドライバーから道路公団に連絡があった。通報を受けた公団職員が駆けつけたところ、播磨ジャンクション手前2キロ地点で30人乗りの中型バスが道路をさえぎる形で停車、乗客らは路肩に設置した大型テレビでアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」を視聴していた。

 職員がバスの移動を求めたところ、乗客らは「この最終回だけは見逃せないでござる」と移動をかたくなに拒否。職員には車を強制移動させる権限がないため、アニメが終わる3時40分まで約1時間通行ができない状態になった。アニメの終了後、公団は播磨署に通報。運転手や乗客30人を署に同行させ、事情聴取を行った。

 調べに対し、運転手は「本来は午前中に宮崎を出発し、夕方には神戸に到着する予定だったが、山口で乗客の1人が『ほむらちゃんの抱き枕を家に忘れた。あれがないと寝られない』と騒ぎ出したことから、もう一度宮崎に引き返すことになり、到着が大幅に遅れた」と供述している。

 山陽道走行中、このままでは放送時間に間に合わないことが分かると、乗客は運転手に停車を指示。鑑賞用に用意していた大型モニターをバスのバッテリーにつなぎ、その場で急きょ鑑賞会を開くことになった。バスを路肩に寄せず、道路をさえぎるように止めたことについて、乗客の一人は「視聴中に車が通るとうるさくて声がよく聞こえないから」と話しているという。

 播磨署では道路交通法の通行妨害にあたるとして、運転手を含めた乗客全員を逮捕する方針だったが、宮崎県には民放が2局しかないことから、テレビに飢えている県民性を考慮した結果、情状酌量の余地があるとして、逮捕を見送ることを決めた。

【用語解説】:「魔法少女まどか☆マギカ」
 「魔法少女まどか☆マギカ」は2011年1月から始まったアニメ作品。主人公である魔法少女・暁美ほむらが、クラスの保健係・鹿目(しかめ)に保健室に案内されたことがきっかけで、宇宙に神が生まれる物語。

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