Kyoko Shimbun 2010.01.18 News

倫理で解答全てが1番になる珍事 センター試験 これは嘘ニュースです

 16日、17日の2日間にわたって行われた大学入試センター試験で、1日目の公民「倫理」の解答37問が全て1番になる珍事があった。受験生の間からは「まさか全問同じ答えになるとは思わなかった」と不満の声が挙がっているが、大学入試センターは再テストは行わないとしている。

 問題になっている倫理は16日朝9時30分から行われた。解答数は全37問。センターの発表によると受験者数は4万人程度だと言う。

 この倫理で解答が全て1番であることが分かったのは、試験終了後まもなく。大手予備校などが、センターから送付された問題をもとに解答を作成したところ、選択した答えが全て1番になった。センター試験では過去にこのような例はなく、予備校や各メディアは試験終了後まもなく解答速報を掲載するのが通例だが、センターの手違いである可能性が考えられたため解答の掲載が大幅に遅れる事態になった。

 相次ぐ問い合わせに対し、センター側は解答がすべて1番になることを認めた上で、「番号の割り振りはコンピューターによって完全にランダムになるようになっている。すべて1番になったのはあくまで確率論的な偶然によるもので、逆に同じ番号が続く場合を排除してしまうと割り振りに恣意(しい)性が生じるため、このままにした」と発表した。

 倫理を選択した受験生(26)は「終了のチャイムが鳴って解答を集めはじめたあたりから周囲がざわざわしていた。どうして騒がしくなっているのか自分には分からなかったが、家に帰って解答を見て答えが全て同じになることを知った」と話した。

 大手予備校ではセンターに対し得点調整や再テストを要請する方針だが、「倫理なんか作る方も解く方もお遊び感覚だから問題ない」との声もあった。

新しいアプリで記事を読む

App Storeからダウンロード Google Playからダウンロード

虚構新聞友の会

本紙友の会へ入会すると、会員専用掲示板に書き込みができます。

社主ピックアップ

社会

人気記事ランキング

今月の一冊

「今月の一冊」バックナンバー

虚構新聞社のRSS/SNS

虚構新聞のウェブサービス

虚構新聞社の本

注目コンテンツ