Kyoko Shimbun 2009.03.11 News

琵琶湖取水論争、京阪連合に軍配 滋賀県が謝罪 これは嘘ニュースです

 「近畿の水がめ」として京都・大阪両府に水を供給している滋賀県議会が「琵琶湖水系に該当する地域から1リットルあたり200円を徴収する」条例を可決する方針を受けて、京都・大阪・滋賀の3知事が10日、協議を行った。最終的に滋賀県が「今後もどうか取水をやめないでいただきたい」と両府に謝罪。条例案は撤回することになった。

 滋賀ロイヤルキャッフィーホテル(大津市)で行われた3者会談では、まず滋賀県が「両府は琵琶湖水系に寄生しているにすぎず、引き続き安定供給を望むなら条例に従って払うべき対価はしっかり支払ってほしい」と主張。提案が受け入れられない場合、瀬田川洗堰(あらいぜき)の水門を降ろすなどして両府への水の供給を強制的に止めるとした。

 これに対し橋下徹大阪府知事は「我々は1円たりとも滋賀県に支払うつもりはない。瀬田川洗堰も勝手に閉めればいい」と反発。京都府もこれに賛同し、滋賀と京都・大阪で対立の構図ができあがった。滋賀県が「琵琶湖水系がなければ生きていけないのは分かっている。やせがまんせずに払えばいい」と再度主張したところ、京都府側が1枚の資料を提示した。

 京都市水道局が作成した資料によると、琵琶湖水系が閉じられた場合、外に流れる水の行き場がなくなるため琵琶湖の水位が上昇。閉鎖後30日で大津市や草津市など湖岸に面する低地の70%が水没、半年で滋賀県の陸地の50%が水没、1年後には県全体の80%が水没するとのシミュレーション結果が示されていた。

 資料を受け取った滋賀県はまもなく条例案の撤回を宣言。最終的に3府県で共同して安定した琵琶湖水系を守る方針で一致した。滋賀県の嘉田県知事は両府知事に対し「京都や大阪があっての滋賀。今後もどうか取水をやめないでいただきたい」と謝罪。さらに「琵琶湖水系維持費」として、両府に毎年20億円ずつ支払うことが決まった。

▽琵琶湖水系に詳しい京都大学生活環境学部・坂本義太夫教授の話
 「京都や大阪に逆らおうと身の丈に合わないことをした当然の結果。最近人口上昇率や世帯増加数が全国トップクラスにのぼったことで軽くうぬぼれたのではないか」

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