Kyoko Shimbun 2009.01.20 News

タピオカ産卵命がけ 遡上はじまる 沖縄 これは嘘ニュースです

島人川を遡上するタピオカ
 沖縄県・島人川にタピオカが帰ってきた。タピオカの産卵はこの時期の風物詩だが、今年は例年より遡上するタピオカの数が少ないようだ。

 地元の人によると、島人川にタピオカの姿が見られるようになったのは今月10日ごろ。体長は約70センチで、大きいものでは1メートルを超えるタピオカもある。

 この時期になると、メスのタピオカがまず遡上して産卵。その後、数週間遅れてオスのタピオカが放精のため川を上る。産卵・放精を終えたタピオカは力を使い果たし、数日以内に死んでしまう。

 「今年はタピオカの遡上が2割ほど少ない」とタピオカで生計を立てる具志堅勝男さん(73)は語る。具志堅さんはタピオカの卵を取って50年。昨年台風がほとんど来なかったことが減少の原因と見ているが、日本でタピオカがデザートとして広く親しまれるようになった1990年ごろから、日本への輸出を見込んだ東南アジア諸国によるタピオカの乱獲も減少の一因として問題になっている。

 タピオカの卵は県内の水産加工場でデザート用に加工され、全国各地に出荷される。キロ当たり8千円程度だが、減少が見込まれる今年は1割程度値上がりしそうだ。

【用語解説】:タピオカ
 熱帯地方に生息するサケ科の魚の一種。ベトナムなど東南アジアの国々に見られ、日本では沖縄でのみ繁殖が確認されている。サケ科だが身の部分は固くて食用に適さず、卵だけが商品名「タピオカ」として流通している。ココナッツミルクなどと一緒に食べるのが一般的。日本では90年代頃からナタデココとともにブームになった。

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