Kyoko Shimbun 2007.06.18 News

こんにゃく餅ゼリーに販売中止命令 これは嘘ニュースです

上海電波製菓の「こんにゃく餅ゼリー」
 中国の上海電波製菓が製造・販売している「こんにゃく餅ゼリー」にたいして、厚生労働省は18日、販売の差し止めを命じた。これは同社製品に対する苦情が殺到し、また、実際に食品事故が多発している事例を受けてのこと。

 厚生労働省の管轄団体「消費者保護相談センター」の発表によると、上海電波製菓の「こんにゃく餅ゼリー」に対する苦情は昨年末に発売されて以来、100万件を突破。その多くが「のどに詰まって窒息した」というものだった。また、消防庁によると、この「こんにゃく餅ゼリー」が原因と見られる窒息事故は約12万件、死亡者は800人以上に達していた。

 これらの報告を受け、厚生労働省は全国に注意喚起をうながすとともに、製造元の上海電波製菓に対して、商品の改善命令を出していたが、上海電波製菓側は「正月に起こる餅の事故や、こんにゃくゼリーの窒息事故と同じく、食べるほうに責任がある。それにうちの商品には毒は入っていない。」として、反論していた。

 しかし、厚生労働省が立ち上げた、識者による「こんにゃく餅ゼリー検討委員会」は、今月「最終報告」として、「こんにゃく餅ゼリー」には通常の餅の8倍の増粘剤が含まれていること、また、餅に包まれているゼリーの形状も、異常に大きく、かつ、のどに引っかかりやすい形をしており、研究結果では4人に3人が普通に食べただけで窒息を起こしていること、窒息を起こさないためには最低でも10分程度咀嚼(そしゃく)を続けなければいけないことなどを報告し、「速やかに回収、販売中止措置を取らねばならない」と、答申した。

 この答申を受け、厚生労働省は今月末にも販売中止命令を出す予定だが、すでに多くの量販店などでは自主回収を終えているという。

 「こんにゃく餅ゼリー」は、大福状の餅の中に大きめのこんにゃくゼリーを入れた商品。もともとの食べにくさに加え、一部マスコミが「食道へのチャレンジ商品」などとして宣伝したため、今年春ごろから人気が集まりだしていた。

▽製造元・上海電波製菓広報部のコメント
 餅やこんにゃくゼリーの窒息事故に対してはおとがめなしなのに、弊社の製品にだけ販売中止命令が出たのは不当だ。第一、この程度の食品で死ぬほうが悪い。このままの調子で弊社の商品が売れ続ければ、自然淘汰の原理によって、のどの強い新日本人が誕生していた可能性もあったのに、残念至極だ。回収命令には従うが、次回はこんにゃくゼリーで餅を包んだ「餅こんにゃくゼリー」を発売するので、期待してほしい。

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