Kyoko Shimbun 2005.12.30 News

来年のうるう干支は「ボルボックス」 これは嘘ニュースです

うるう干支に採用された微生物「ボルボックス」
 日本標準時の維持・通報を実施する独立行政法人標準時維持管理機構が、06年1月1日に「うるう秒」を1秒挿入すると発表したことを受け、日本干支協会は「うるう干支」に緑藻の一種「ボルボックス(オオヒゲマワリ)」を採用すると発表した。

 うるう干支は、うるう秒が挿入される年に特例的に選ばれる生き物で、十二支の時間を公平に保つことを目的としている。うるう干支に採用されるのは、歴史や文化に関連性を持たない微生物が多く、うるう秒の長さによって、その大きさも調整されてきた。

 06年のうるう秒は1秒と発表されたことから、前回1999年元日に採用されたゾウリムシに続き、今回も微生物の中から、直径数百マイクロメートル程度の緑藻の一種「ボルボックス」が選ばれることになった。

 ボルボックスの置物やポスターなどの販売を手がける日本ボルボックス愛好会会長の箱庭氏は「ボルボックスの採用は我々にとって願ってもないチャンス。これをきっかけにボルボックスを家庭に普及させたい」と、わずか1秒間のボルボックス特需を前に早くも意気込みを見せる。

【用語解説】:「うるう秒」
 地球の公転・自転に基づき時刻を決める「天文時」と、原子時計とのズレが0.9秒に近づくたびに、「国際地球回転事業」(IERS)が挿入する時間。06年は午前8時59分59秒と午前9時00分00秒の間に「午前8時59分60秒」を挿入して調整が行われる。

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