Kyoko Shimbun 2014.12.20 News

1月22日付「次世代炊飯器、INFOJAR」記事についてお詫び

 2014年1月22日付本紙記事「KDDI、次世代炊飯器「INFOJAR」を発表」にて報道した「INFOJAR」をau未来研究所が実際に開発、12月19日午後に完成させたとの発表があり、それまで現実に存在しなかった虚構の製品が存在することとなってしまいました。

 上記記事におけるこの度の誤報についてお詫び申し上げます。

 本紙編集部では19日夜から緊急の検討会議を開き、事態の把握に努めるとともに、記事執筆者への聞き取り調査を進めてきました。

 協議の結果、先月11月の開発表明から1か月以上の猶予があったにもかかわらず、「文系の素人には完成させられないだろう」と事実上黙認し、au未来研究所に開発を取りやめるよう働きかけを行わなかったことを痛切に反省するとともに、改めて現実の領域に踏み込まない報道に徹する方針を確認しました。

 本紙では昨年起こした森永製菓「グロス」誤報の反省を踏まえ、製菓業界を扱った記事については完全な虚構に徹するとともに、本年は予算の面から現実化の可能性が低い虚構電化製品を中心とした記事をお届けしてきました。今回の「INFOJAR」についても、記事執筆から開発表明まで10か月もの期間が空いており、現実に作られる可能性についてはほぼないものと考えてきました。このような認識の甘さは虚構の報道機関としてまさに痛恨の極みです。

 これ以上本紙が「企業へのアイデア提供元」と化さないよう、編集部では各記事の実現可能性をこれまで以上に厳しく精査することで、読者のみなさまの期待に応えたいと考えています。


<誤報に至る経緯>

 1月22日 「KDDI、次世代炊飯器「INFOJAR」を発表」を配信

 10月14日 本紙宛てにauから「INFOJAR」開発について事前連絡

 11月13日 au未来研究所ウェブサイトにて「INFOJAR」開発連載が始まる(第1回「まずは、仕様を決めてみる」)

 11月20日 au未来研究所、連載第2回「さっそくの行き詰まり」

 11月27日 au未来研究所、連載第3回「助っ人登場」

 12月4日 au未来研究所、連載第4回「組み上げてみる」

 12月11日 au未来研究所、連載第5回「動いた!(少しだけ)」

 12月18日 本紙社主UK、KDDI本社を訪問。INFOJAR実物はなく開発が難航していることを知る

 12月19日 au、INFOJARの完成を宣言。(最終回「炊けた」)

 同日 渋谷ヒカリエ男子トイレ内にて干からびている社主を確保。「INFOJARを破壊するためのドリルを物色していた」と話す

 12月20日 謝罪記事の掲載と関係者の処分を決定


<聞き取り調査結果>

 当該記事の誤報について、記事執筆を担当した社主UKへの聞き取り調査を行いました。判明した事実は以下の通りです。

 ・記事掲載の経緯

 「かなり昔のことなのではっきり覚えていないが、「INFOJAR」という響きを思いついてそのまま一気に書き上げたように記憶している。画像はいつものように標準のペイントツールを駆使して作り上げた力作だったが、掲載後は「雑コラ」などと言われ少しムッとした」

 ・記事への反響について

 「今年の記事の中ではかなり評判が良かったものだと記憶している。昨日聞いた話では実はこの段階ですでにauの耳には届いていたようだ」

 ・10月中旬に事前連絡を受けていたことについて

 「この日は「週刊アスキー」の1000号記念に寄せた祝辞が完全にネタ扱いされてガッカリしていたところに連絡が来た。ただこの時は「10月末に開発を表明する」という内容で、実際10月末になっても表明がなかったので、企画自体がなくなったものだと思い込んでいた。11月に入って忘れかけていたところ、急に開発が始まったので思わず「ああああああああああ!」と叫んでしまった」

 ・その後開発が進展したことについて

 「開発日誌更新日の木曜日が来るたび、じわじわと真綿で首を締められる思いだった。特に第3回でユカイ工学さんという「本物」が登場したあたりである程度は覚悟した」

 ・12月18日のKDDI訪問について

 「当日は最終回の更新が予告されていた木曜日だったので、ついにINFOJARの実物が出てくるのだろうと覚悟して訪ねたところ、実物が出てこないのと、担当さんの様子がおかしいなと思って聞いてみたところ「実は現在まだリアルタイムで開発中でして……」と言われ、「ひょっとして最後の最後で大逆転があるのでは……」と期待した」

 ・訪問時「謝罪できなくて残念だわー」と、KDDI担当者を煽ったことについて

 「その翌日すぐに完成させるレベルにまで達しているとは思わなかった。今は反省している」


<処分内容>

 検討会議の結果、本紙編集部では当該記事の執筆を担当した社主UKに対し、以下のような処分を発表しました。

 (1)1か月間減給10%(減給相当額をNHK歳末たすけあいに寄付)
 (2)本社ビル地下3階地下牢拘留3日
 (3)KDDIにてINFOJAR実物の再取材(全額自費)とそれに基づいた訂正記事掲載
 (4)今後INFOJAR展示イベントなどが行われた場合、読者への対面謝罪

 *処分案として検討していた「一人でクリスマス」は「最初からその予定である」という本人からの申し出により処分から除外しました。


<社主より読者のみなさまへ>

 本紙をご購読のみなさま、虚構新聞社社主のUKです。いつもご愛読いただきありがとうございます。

 11月に始まったau未来研究所のINFOJAR開発ですが、開発担当の文系編集部員F氏の隙だらけの内容から、どこかで頓挫するだろうと思い、必死で過ごした1か月でした。開発の進捗状況が詳細に把握できなかったことなどが悔やまれますが、魂の限界まで取り組み、このような結果を迎えてしまったことに大変困惑しております。

 私の未熟さゆえに、本紙読者を始め、多くのみなさまにご迷惑をおかけしてしまったことの責任を痛感しており、お詫びの言葉もありません。

 今回大変厳しい処分が下されましたが、今後開発の経緯や実物の詳細など取材を進め、あらゆる情報を読者のみなさまにお伝えすることで本紙の信頼回復に取り組む所存です。

 2014年12月20日
   虚構新聞社社主 UK

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