Kyoko Shimbun 2019.11.14 News

睡眠中の毛布の偏り、未知の粒子関与の可能性 千葉電波大 これは嘘ニュースです

毛布が偏るメカニズム仮説
 千葉電波大学理学部の研究グループは13日、睡眠中に毛布が一方に偏る現象について、これまで知られていない粒子「フトン」が関与している可能性がある証拠を発見したと発表した。研究論文は英科学誌「フェノメノン」クリスマス直前号に掲載された。

 睡眠中に毛布が一方に偏る物理現象は古くから「寝具偏移」として知られるが、どのような仕組みで偏るかについては諸説あり、本格的な研究は進んでいなかった。

 同大のグループでは、毛布の中に力場が発生していると考え、力場を感知するモニターを使って被験者の就寝を観測。その結果、被験者が毛布と接触する部分に大きな歪みを検出した。

 就寝後10分以内に毛布がひとりでに動き出すほど歪みは強く、計測値をもとに計算したところ、毛布から発生した未知の粒子と人体が相互作用を及ぼす特殊な力場が生まれている可能性が高まったという。グループではこの粒子を「フトン(Phton)」と命名した。

 また、観測中に毛布が90度回転して縦横逆になる現象も確認できたことから、フトンのスピン角運動量を「4分の1」と推定。スピン角運動量が4分の1の粒子はまだ見つかっていないことから、確定した場合、これまでの粒子とは全く異なる性質を持つ可能性がある。

 量子力学に詳しい京都大学就寝名誉教授の坂本義太夫さんは「フトンの性質が解明できれば、今後逆の性質を持つ『反フトン』も作れるようになる。両粒子間の対消滅を利用すれば『絶対に偏らない傾かない毛布』のような応用にもつながる画期的成果だ」と評価する。

 グループでは今後、欧州合同原子核研究機関(CERN)と協力し、大型加速器を用いてほぼ光速まで加速した高エネルギー毛布同士を衝突させて、フトンの実在を確認する実験に取り組みたい考えだ。

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