Kyoko Shimbun 2019.07.12 News

選挙カーから逃れて… 「静穏の島」に8万人殺到 小笠原・義妹島 これは嘘ニュースです

選挙カーが集まると音波で空間がゆがむことも
 「静穏の島」として知られる小笠原諸島・義妹島に、今月になって次々と人が押し寄せている。来島の理由は21日投開票の参院選。選挙期間中、選挙カーから連日連呼される各党の街宣活動に耐えられずに脱出した人の数は8万人を超え、島民の100倍を優に超えた。

 義妹島は、東京都区部から南へ約1千キロ離れた太平洋上に浮かぶ小笠原諸島・父島と母島の中間に位置する。島民634人が暮らす温暖でのどかな島だが、今月に入って全国各地から観光客がフェリーに乗って大挙するようになった。

 現在の滞在者数は約8万人。島内の宿泊施設は既に満杯のため、海岸には来島者が張ったテントが所狭しとひしめき合っており、さながら難民キャンプの様相を呈している。

 東京港から約1日かけ、この島をはるばる目指す理由は参院選だ。「ご近所の皆さま、○○です」「比例代表は統一候補の○○を」など、与野党問わず、選挙期間中、選挙カーから大音量で意味なく繰り返される名前と党名の連呼から逃れられる「安住の地」を求めた結果、この絶海の孤島に行きついたようだ。

 公示2日後の6日に来島したという34歳の男性は、海岸でのテント生活がまもなく1週間になろうとしている。「各党の演説スケジュールを調べたら義妹島にだけ誰一人来ない、とSNSで教えてもらった」という。どうやらネット上の口コミで広がっているようだ。

 他の来島者にも尋ねたところ、ほとんどの人が期日前投票を済ませていた。「候補者も政党もネットで調べられる令和の時代になったのに、まだこんなに昭和臭い選挙戦術が続くとは」と、あきれたした様子で話す人もいた。

 一方で、突如として押し寄せた来訪者に島民たちは困惑の色を隠せない。「このままでは物資の供給など日常生活に支障をきたす」として、島では「難民」を追い払うため、各党に選挙演説を依頼。しかし、「往復に2日もかけて、たかが数百票では割に合わない」として、どの党からも良い返答は得られなかったという。

 今のペースで来島者が増えれば、選挙戦最終日となる20日には滞在者数が20万人に上る。静穏の島に押し寄せる人の荒波が収まる気配はなさそうだ。

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