Kyoko Shimbun 2018.07.06 News

ひとつぶ300mm 巨大新種米「ひとにぎり」開発 山形 これは嘘ニュースです

1粒300ミリメートルの新種米「ひとにぎり」
 両手のひらにすっぽり収まる巨大な米粒――。米沢光沢米研究所(山形県)は5日、一粒の大きさが約300ミリメートルの巨大新種米「ひとにぎり」を収穫したと発表した。従来とは全く異なる組み替え技術を使った品種改良のため、安全性も高く、普及すれば、将来予測される食糧難の解消も期待できるという。

 17年9月に誕生した新種米ひとにぎりは、昨年冬から温室内で試験栽培を開始。6月末に初めて収穫し、今月、安全性が確認された。

 コシヒカリのようにもっちり柔らかい日本人好みの良食味に仕上がっているが、最大の特徴は粒の大きさだ。1粒の大きさが約30センチ、重さは約1キロに達する。巨大な稲穂を支えるために高さ4メートルほどまで成長する稲は、風水害でも倒れにくい利点もある。現状ではのこぎりを使った首穂苅でしか収穫できないため、専用の収穫設備を作る必要があるが、全体的な栽培コストは最終的に普通のコメより安くなる見込みだという。

 誕生のきっかけとなった組み換え技術も独特だ。巨大米が生まれた理由について、光沢米沢光研究所では、交配させたコメの品種「ひとめぼれ」と「阿波にぎり」の、「ひと」と「にぎり」が偶然かけ合わされ「ひとにぎり」サイズになったのではないかと推測している。

 生態系に悪影響を及ぼす危険のある遺伝子組み換えと異なり、自然な交配で生まれたため、安全性にも問題はないとみているが、副産物としてできたもう1つの新種米「阿波めぼれ」の方は、飼料として与えた家畜が眉間にしわを寄せるほど不味かったという。

 1粒で標準世帯1日分のコメ消費量と同じ程度の重さがあり、大量栽培が進めば、中国などコメの消費量が多い国への輸出や、将来予測される世界的な食糧難を解消などが期待できる。長年続いてきたコメの生産調整(減反政策)が廃止を迎えた今年、今後さらなる国際競争に舵を切ることを迫られる日本のコメ農家にとって、ひとにぎりは「世界と戦える日本のコメ」として心強い竹やりになりそうだ。

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