Kyoko Shimbun 2015.09.08 News

富山のイカ、火星でポータル化 人気ゲーム「イングレス」 これは嘘ニュースです

火星ポータル「スクウィッド」
 スマートフォン向けゲーム「Ingress(イングレス)」を運営するナイアンティック・ラボは、昨年富山県と共同で火星に向けて打ち上げたイカ型モニュメント「Squid(スクウィッド)」をポータルとして承認した。地球外にポータルが置かれるのは火星が初めて。

 グーグルの社内企業から独立したナイアンティック・ラボが提供するイングレスは「エキゾチックマター(XM)」という謎のエネルギーが集まる「ポータル」を「青のレジスタンス」と「緑のエンライテンド」に属するユーザーがお互いに奪う(=ハックする)ことで陣地の広さを競い合うゲーム。2013年のリリース以降、世界で1200万ダウンロードを記録するなど人気を集めている。

 ゲーム内に登場するポータルは実在の名所旧跡で、これをハックするには実際にその場所を訪れる必要があることから、最近ではリアルとバーチャルが交差するイングレスを観光振興の手段として活用する自治体も現れはじめた。10月8日から開催の「文化庁メディア芸術祭富山展 トヤマウォーカー」でもイングレスに関連した展示やイベントが行われる予定。

 今回承認されたポータル「スクウィッド」は合金製のイカ型モニュメント。富山県の名物「ホタルイカ」をモチーフに、海外デザイナーの模倣にならないよう入念にチェックしたうえで完成させた。金属・電子機器分野に強みを持つ県がナイアンティック・ラボにスクウィッドを使ったプロジェクトを持ちかけたところ、火星に存在するXMを集めるための「依り代」を打ち上げる計画について打診があったという。

 昨年3月、富山きときと空港近郊の特設発射台から打ち上げられたスクウィッドは8日、火星南半球・ヘラス平原に頭から突き刺さるようにして無事着陸。まもなく火星地図「グーグルマーズ」にもスクウィッドがポータルとして表示された。

 ポータル承認を受けネット上では現在、世界中のユーザーがどのようにしてスクウィッドをハックするか活発に意見を交わしあっている状況だ。今のところ「火星探査に実績を持つNASA(米航空宇宙局)の乗組員を自陣営に勧誘すべき」という意見が多数だが、「太陽に着陸成功」と発表した国が現れたこともあり、今後ポータル獲得競争に一石を投じそうだ。

 スクウィッドのハックが成功すると、地球-火星間を結ぶ広大な宇宙空間を自陣として確保できることから、宇宙開発競争は今後国家間のみならず、どちらの陣営に属する乗組員が先に火星のイカにたどり着くかという個人間競争も含む新たな局面を迎えることになりそうだ。

【追記(2015年9月9日)】
 ナイアンティック・ラボは9日、火星に設置したスクウィッドが「赤のオクトパス」によりハックされたと発表した。

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