Kyoko Shimbun 2015.05.15 News

江戸しぐさに学ぶ 日本のこころ・思いやり これは嘘ニュースです

熱湯しぐさの精神は現代にも受け継がれている
 「江戸しぐさ」という言葉をご存じでしょうか。「江戸商人の間で広まった人間関係を円滑にするための行動哲学」と言うと少し難しく感じてしまいますが、「先人が残した人付き合いの知恵」と言い換えても良いでしょう。近年は小学生向け道徳の教科書にも採用されるなど、この先人のマナーに注目が集まっています。

 「世界史的にも類を見ない約260年に渡る江戸治世と平和の秘訣は『江戸しぐさ』にあったと考えられます」と話すのは「江戸しぐさを考える会」の曽野よし子会長。江戸商人が築いた「江戸しぐさ」が円満な人間関係を作り上げ、ひいては国全体を平和に導いたのだと言います。

 日本で唯一現存する江戸しぐさを網羅した書物「江戸仕草大百科」には全82種類の江戸しぐさが記録されており、曽野さんの一族がこの「大百科」を代々受け継いできました。残念ながらうっかり家に忘れてしまったとのことで、取材日に本物を見ることはできませんでしたが、江戸商人が培った現代にも通用する代表的な江戸しぐさを数点解説していただきました。

◆春うらら
 春画を立ち読みしている知り合いを見つけてもいきなり声をかけず、少し離れたところから聞こえよがしに「今日はいい天気ですね」とひとりごとのようにつぶやくしぐさを指します。春画の内容に触れないアフターケアも大切です。

◆日付けいつわり
 傷んだ食べ物を再加工してまだ食べられるように思わせて売るエコロジーなしぐさです。このしぐさは今も日本の商習慣として根付いていますね。

◆台帳穴あけ
 わいろが横行したこの時代、商店の番頭や小僧は主人に疑いがかかる前に、台帳(注・現代ではパソコンのハードディスクに当たる)に工具のノミで穴を開け証拠隠滅を図りました。主人の指示がなくとも「察する」ことのできた番頭・小僧は後に大商人に出世したと言います。

◆熱湯しぐさ
 熱湯沸き立つ銭湯の縁に「落ちるまい」と手足をかけている人を後ろから勢いよく押してあげるしぐさ。押してもらおうと手足をかけるしぐさのほうを熱湯しぐさとする説もありますが、いずれにせよ江戸しぐさの特徴である「言わずもがな」の精神がよく表れたものの1つです。

*  *  *  *  *

 私たち現代人にとって役に立つ教えが含まれていて、次世代を担う子どもたちにも身に着けてもらいたいものばかりですね。

 なお「考える会」のウェブサイトでは、現在「江戸仕草大百科」に載っているもののまだ世間には公表していない秘伝の江戸しぐさ78種類を当てる「大百科クイズキャンペーン」を開催中です。「古い文献で江戸しぐさを見かけた」「これは江戸しぐさの名残りではないか」「こんな江戸しぐさがあったらいいな」と思うしぐさ名と内容を書いて応募すると、正解者全員に「大百科」のコピー本がプレゼントされるとのことなので、江戸しぐさに興味のある方は奮ってご応募ください。

 江戸しぐさを考える会のウェブサイトは(http://edoshigusa.homeo.em/)。

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<BOOK>日本人なら知っておきたい 江戸しぐさ

 「江戸しぐさ」にこそ、日本人はすごいと外国人に思わせる他人への思いやり、真ごころにあふれる心遣いの真実がある。「本当のやさしさとは何か」を知識としてだけでなく、実践して人生を豊かに、幸せにする。ヒントが満載された本です。

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