Kyoko Shimbun 2013.08.16 News

恋愛場面多すぎ 「風立ちぬ」に要望書 これは嘘ニュースです

宮崎駿監督の最新作「映倫」
 7月に公開された宮崎駿監督の劇場アニメ「風立ちぬ」について、NPO法人日本失恋学会(三刀屋依子理事長)は「作中の恋愛描写が多すぎる」として、制作会社「スタジオジブリ」に対し、配慮を求める要望書を15日付で送付したことを明らかにした。

 要望書では、主人公の堀越二郎(ほり・こしじろう)とヒロイン菜穂子(なおこ)が時を経て再会した後、紙飛行機を介して仲睦まじく語り合うシーン、越二郎のプロポーズから祝言を挙げるシーン、初夜、手を握り合って仕事に没頭する場面など、2人の恋愛模様を描いた場面は枚挙に暇(いとま)がないと指摘。また「大人によるキスシーンが何度も出てくるなど、宮崎アニメとして言語道断」とし、上映時間の8割に相当するこれら恋愛シーンを速やかにカットするか、モザイク処理を施すよう求めた。

 「風立ちぬ」については、公開直後から韓国で「ゼロ戦開発に加担した越二郎を主役にした戦争賛美の右翼映画」との批判が上がったほか、14日には日本禁煙学会が「喫煙場面が多すぎる」として配慮を求める要望書を提出している。

 これに加え、日本プロ声優協会、カプローニ財団、関東大震災遺族会、国家公安委員会、日本医師学会、大日本婦人会、ドイツ大使館、サナトリウム保存会、バルコニー設計同友会、サバ味噌研究会ほか47団体からも作品内容に関する抗議書、要望書が提出されており、仮にこれら全ての抗議・要望を受け入れた場合、荒井由実さんの「ひこうき雲」をBGMにしたスタッフロールのみの上映となる可能性がある。

 また、NPO法人冗長エンディング撲滅学会も本紙取材に対し、「スタッフロールを流して時間稼ぎをしないよう、来週初めにも要望書を提出したい」と書面で回答。最終的には「映倫」のみの上映となる見込みだ。

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