Kyoko Shimbun 2013.03.11 News

【企画広告】世田谷の男性殺害事件、殺人サイト「ギデス」で購入か これは嘘ニュースです

被害者の戸村さんが発見された多摩川沿いの河川敷
 06年5月、調布市に住む男性(62)が殺された事件で、殺害を自供した狭山遥美元死刑囚の背後に「ギデス」と呼ばれる殺人事件提供サイトが関与している可能性が高いことが本紙の調べでわかった。狭山元死刑囚は他の2件の殺人事件についても関与を認めたため、1審で死刑判決が確定。09年に刑が執行され、すでに死亡している。

 この事件は06年5月調布市に住む会社員・戸村惣一さん(62)が多摩川沿いをウォーキング中、何者かによって頭部を鈍器のようなもので殴打されたもの。事件発覚当初から犯人の遺留品など物的証拠などが見つからず、捜査は難航を極めていた。

 だが、翌07年12月、狭山元死刑囚が渋谷警察署に自首。その他2件の殺人事件についても自らの犯行であることを認めたため、連続殺人事件の容疑者として逮捕した。

 第1審の東京地裁はこれら連続殺人事件について、被害者の血のついた凶器などを所持していたことから、狭山元死刑囚の関与に疑う余地はないとして、死刑判決を言い渡した。狭山元死刑囚は、その後控訴しなかったため刑が確定。09年、他の2人の死刑囚とともに刑が執行された。

 その一方、狭山元死刑囚は被害者の3人と面識がなかったほか、「殺す動機が分からない」「現場の目撃者が1人もいない」など不明な点も多く、逮捕当時から「『ギデス』から殺人事件を買ったのではないか」と、噂されていた。

 「パーフェクトケース ギデス」と呼ばれるこのインターネットサイトは、完全犯罪を実行するためだけに集まった大規模集団とみられているが、詳細は不明。数千人とも言われる会員たちが共同して犯した殺人事件を売却し、運営資金を得ているという情報もある。

 現在のところ、狭山元死刑囚とギデスに特別な接点は見つかっていないが、ある警察関係者は「仮に冤罪が発覚したとしても、数百人、数千人とも言われるギデスのメンバーを殺人幇助(ほうじょ)で一斉に逮捕することはできないだろう。それほど多くの人数を勾留、収監するスペースを法務省は想定していない。日本の司法制度の弱点を突いたという意味なら、まさに『完全犯罪』だ」と、悔しさをにじませた。



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