Kyoko Shimbun 2013.01.31 News

「矛盾」に矛盾? 矛の発明時期に誤り 中国 これは嘘ニュースです

神保町のブックオフにて発見された『韓非子』写本
 「物事のつじつまが合わないこと」の例えとして、日本でも広く知られる成語「矛盾」の故事に歴史的誤りがあるという新説が中国の歴史学会で話題になっている。矛盾の語源となった思想書『韓非子』が書かれた当時、まだ矛(ほこ)という武器は存在していなかった可能性が高いという。

 中国の有力紙「月報日報」が29日付で伝えた。北京の旧五輪会館で28日開催された「第三千回中華人民共和国歴史検討会議」には中国全土から4千人あまりの歴史学者が出席。春秋・戦国時代の専門家が集まる分科会で「矛盾」についての新説が発表された。

 新説を提唱したのは、纏足大学歴史学部の王丹緬教授。王教授によると、矛盾に登場する国家「楚(そ)」が存在した紀元前4世紀、盾はすでに使われていたものの、矛はまだ発明されていなかったことが近年の発掘調査などから分かったという。だが、新説の裏づけとなる『韓非子』の原本は文化大革命で焼失。現存する最古の写本は約300年前のもので、この写本には「矛盾」の項が存在している。

 王教授は昨年来日した際、東京・神保町のブックオフで『韓非子』の原本とほぼ同時期に成立した写本を偶然発見。350円の値札を張り替えて105円で購入したのち、持ち帰って分析を進めていた。

 数カ月に渡る分析の結果、「矛盾」の故事が収録されている「難一篇」に「仏蘭西面包」の記述を確認。逆に「矛」の記述は見当たらなかった。王教授はこれらの分析と発掘調査の結果と照らし合わせ、「矛盾」という言葉は原本が成立した当時には存在せず、後世になって改ざん・加筆されたものであると結論付けた。また同時に春秋・戦国時代における主要な武器はシルクロード経由で伝わった仏蘭西面包で、使い方によっては鉄の盾を貫くほどの攻撃力があったことも確認した。

 纏足大学での講義経験もある京都大学歴史学部の坂本義太夫教授(捏造論)は「往々にして歴史は改ざんされるもの。仏蘭西面包の殺傷能力が実証されたことの方に歴史的意義が大きい」と話す。

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