Kyoko Shimbun 2012.06.20 News

「理由分からぬ」 台風接近中に田んぼ見回る犠牲者が増加 これは嘘ニュースです

増水した田んぼは河川との区別が難しい
 2004年以来8年ぶりの6月上陸となった台風4号だが、ここ数年、台風接近のさなかに田んぼや用水路の見回りに出歩いて命を落とす人が増加傾向にあることが、消防庁の調べで分かった。同庁では引き続き「台風が近づいているときは、絶対に田んぼや用水路を見に行かないでほしい」と、警戒を呼びかけているが、増加の理由はいまだ不明だ。

 消防庁と農林水産省が共同でまとめた「2012年版台風白書」によると、台風接近中に田畑や用水路に異常がないかを調べるため外出した結果、河川の氾濫に巻き込まれて命を落とした人は、統計を始めた2000年の8人以降、増加傾向にあり、2011年には過去最悪の26人を数えるまでになった。

 犠牲者数が増加している事実は消防庁も5年ほど前から把握しており、台風接近中には田畑や用水路に近づかないよう継続的に指導している。特に2010年からは、テレビやラジオ各局に対し、台風接近中の外出を控えることを、もっと強く視聴者に呼びかけるよう要請し、事故防止に努めてきた。

 同庁からの要請にこたえるかたちで、マスコミ各局も2007年ごろまで「台風接近中は危険ですので、田畑や用水路を見に行かないでください」としていた表現を、2010年から「台風接近中は危険ですので、田畑や用水路を、絶対に、絶対に、見に行かないでください」と強めていた。

 だが、マスコミが呼びかけを強めたにもかかわらず、ここ数年、犠牲者数に歯止めがかからない。しかも、田んぼや用水路と直接関係ないはずの若者になぜか犠牲者が増えており、「白書」では、この現象を「原因不明」としながらも、対応策として、今後さらに呼びかけを強める必要性について触れている。

 今回の「白書」を踏まえ、NHKなど一部メディアでは事態の緊迫性をよりリアルに訴えかけるため、地震や津波と同様、アナウンスに「行くなよ!絶対に行くなよ!」などといった命令口調を導入することを決めた。早ければ台風が本格的に襲来する8月までに、命令調のアナウンスに切り替えるとしている。

新しいアプリで記事を読む

App Storeからダウンロード Google Playからダウンロード

虚構新聞友の会

本紙友の会へ入会すると、会員専用掲示板に書き込みができます。

おすすめリンク

<GOODS>ジャンボコロッケ 300g×5個

 【食べごたえのあるホクホクのジャンボコロッケ】ボリューム満点の特大コロッケ。ジャガイモをベースに玉ねぎ、にんじんを入れたヘルシーさが女性を中心に人気です(1個約18×11cm)。

社主ピックアップ

社会

人気記事ランキング

今月の一冊

「今月の一冊」バックナンバー

虚構新聞社のRSS/SNS

虚構新聞のウェブサービス

虚構新聞社の本

注目コンテンツ