<君が代条例>自ら両脚折って不起立貫く 大阪・放出 これは嘘ニュースです
卒業式の主役は教師ではなく学生である(*写真はイメージです)
府立放出(はなてん)高校で教壇に立つ辻本瑞穂さん(54)は、20代で教職について以降、「日本はかつて君が代を歌いながら悪いことをした」との考えから、君が代斉唱時は不起立を貫いてきた。赴任先では何度も校長から起立するよううながされてきたが、全て頑として拒否し続けたことから、「不起立のジャンヌ・ダルク」の異名を持つ人物だ。
辻本さんは、君が代が流れ出すと体に異常を感じる自称「君が代神経症」であると主張しており、主な症状として君が代が流れ出すと、口からよだれを垂れ流すほど極度の脱力状態に陥って起立できなくなるほか、人生の中で実際に見聞きしたことのないはずの「軍靴の足音」が聞こえてくる幻聴症状など複雑な精神疾患を患っているという。
大阪府では大阪維新の会の主導のもと、昨年6月、「君が代起立条例」が成立。国歌斉唱時の不起立を繰り返す教職員には、職務命令違反で懲戒処分(戒告)が言い渡されることになった。
条例可決後、彼女がどういう対応を取るか注目を浴びるなか、2日の卒業式を迎えた。
辻本さんは卒業式当日の朝、校内の技術実習室から持ち出したバールのようなもので自らの両脚を強打して大腿骨を骨折。あらかじめ準備しておいた車いすに乗ってそのまま卒業式に出席した。事を成し遂げたためか、彼女は満面の笑みを浮かべながら、車いすで入場。周囲の白い目をものともせず、卒業式と直接関係のない支援者団体の声援に向かって手を振って応えた。もはや卒業式の主役は生徒ではなく辻本さんだった。
式が開会し、国歌斉唱になると、辻本さんは30年間愛用している色あせたよだれかけを颯爽と取り出して身に着けると、ピアノの伴奏が流れ出した途端、白目をむき大量のよだれを思う存分口から垂れ流すいつものパフォーマンスを披露した。支援者団体の一人は「あのよだれを見ると、しみじみ卒業シーズンなんだなあと思います。私にとってはもう季節の風物詩ですね」と話す。
辻本さんの不起立について、記者からの質問を受けた橋下徹大阪市長は「脚が折れたのだったら、逆立ちすればよかったんじゃないですかね」と条例違反に不快感を示しながらも、「きっと今度の入学式では両腕も折ってくれるんでしょう」と、来月への無茶振りも忘れなかった。
支援者団体では、辻本さんができるだけ早い時期に四肢切断手術を受けられるよう、手術費のカンパを受け付けている。辻本さんの四肢切断を支援したい方は、日本教職員組合(http://www.jtu-net.or.jp/top.html)まで。