Kyoko Shimbun 2011.10.21 News

次期ウィンドウズ、名物ガイド「イルカ」が復活 これは嘘ニュースです

アシスタントのカイル君
 マイクロソフト(MS)は来年にも発売を予定しているパソコン用の新基本ソフト(OS)「ウィンドウズ8」に、ユーザーのさまざまな質問に答えるアシスタントとして、かつて同社のビジネスソフト「オフィス」に搭載されていたイルカのカイル君を復活させることを明らかにした。

 MSの開発者が公式ブログで明らかにした。イルカのカイル君は、オフィスを起動させると登場。自分用の貝殻型ノートパソコンを操り、ユーザーのさまざまな質問に答えるヘルプキャラクターの一人として活躍していた。だが、当時の技術的限界から、質問に適切に答えられたとは言い切れず、ユーザーからは「自分で調べるからその貝殻パソコンだけ置いて消えろ」「質問:お前の消し方」など、心ない言葉を浴びせられることも多々あった。

 このような不満に配慮した結果、MSはカイル君を2007年に完全に廃止。多くのユーザーに歓迎される一方、一部では「あの使えなさが逆に良かったのに」と廃止を惜しむ声も聞かれた。

 MSが「ウィンドウズ8」でカイル君復活を決めた背景には、技術的な進歩のみならず、アップル社の新型携帯端末「iPhone(アイフォーン)4S」に搭載された音声ガイド「siri(シリ)」に対抗する意味合いも強い。「8」に搭載されるカイル君は文章だけでなく音声にも対応。開発担当者はブログの中で「新しくなったカイルはこの世のあらゆることに答えられる全知全能の存在になった」「siri以上に有能なアシスタントになるだろう」と、その性能に自信をみせている。

 ブログでは、現在開発している新生カイル君の動作映像も公開。「ファイルのコピー」と入力すると、「知ってるよ」と音声で答えた。またプログラマーしか使わない専門的な質問内容についても、「知ってるよ」と的確に答える様子が見て取れ、開発者の「新しいカイルに知らないことはない」という言葉を裏付けている。

 またパソコンに関する質問だけでなく、一般的な質問にも対応。動画では「オムライスの作り方」や「ロンドンオリンピックの開催日」などを尋ねられたが、これらも全て「知ってるよ」と完璧な返答をこなしている。

 なお「お前の消し方」と質問した場合のみ「知ってるよ」とは答えない仕様になっているが、実際どのように返答するかについて開発者は「ぜひ自分で試してみてほしい」とコメント。また同時に「目の前でどのようなことが起きても、ディスプレイから目をそむけない勇気を持ってほしい」と話している。

新しいアプリで記事を読む

App Storeからダウンロード Google Playからダウンロード

虚構新聞友の会

本紙友の会へ入会すると、会員専用掲示板に書き込みができます。

おすすめリンク

<GOODS>広末涼子 イルカと過ごした五日間

 テレビ東京にて放映された、ミクロネシアの島国・パラオ共和国の「ドルフィンズ・パシフィック」で、ドルフィントレーナーに挑む広末涼子の姿を収めたドキュメンタリー番組がDVDで登場!

社主ピックアップ

経済

人気記事ランキング

今月の一冊

「今月の一冊」バックナンバー

虚構新聞社のRSS/SNS

虚構新聞のウェブサービス

虚構新聞社の本

注目コンテンツ