Kyoko Shimbun 2010.12.01 News

『回顧録』『総理入門』… 「鳩山本」続々出版 これは嘘ニュースです

 北朝鮮による砲撃事件で誰より先に韓国を弔問するなど、首相引退後も積極的な政治活動を続けている鳩山元首相が年末から来年初頭にかけて、『鳩山由紀夫回顧録』など複数の書籍を立て続けに出版することが明らかになった。自分の言葉で読者に語りかけることで、支持率の低下が止まらない民主党の現状に歯止めをかけたいとの思いもあるようだ。

 鳩山氏周辺が明らかにした。今回の出版に際し、鳩山氏は自ら社長を務める出版社「友愛出版」を設立。その理由について「他の出版社に持ちかけたものの、やんわりと断られたため」(出版関係者)とも言われる。常に予想のつかない行動を取る鳩山氏とつき合う上で「出版リスクを嫌気した」(同)との声もある。

 12月10日に発売される出版第1弾は『鳩山由紀夫回顧録』(定価2500円、友愛出版)。先に回顧録を出版し、110万部を売り上げたブッシュ前大統領に対抗する。2期8年を務めたブッシュ氏の回顧録が512ページなのに対し、鳩山氏は262日で辞職したため、ページ数は32ページ。

 『回顧録』には、政権交代後、国民の期待にこたえるための重圧、苦悩、苦渋の決断など、鳩山氏が感じたであろう最高責任者としての葛藤(かっとう)には全く触れることなく、官邸内で鬼ごっこをするときの最適な隠れ場所や、閣議室で閣僚と興じたフルーツバスケットの様子など、首相しか知りえない面白情報をつづっている。また、PRイベントに訪れた「さくらんぼ娘」とのロマンスも見所だという。

 友愛出版のホームページによると、今後も毎月1冊のペースで出版。来年1月には『誰でもなれる総理大臣入門』、続けて『下り最速! 支持率急落13のコツ』、『菅総理に告ぐ、261日以内に辞めなさい!』、『それでも私は引退しない』のラインナップが予定されている。また活字書のみならず、まんが『ルーピーくん』も出版される予定だ。

 今回の出版計画について、鳩山氏本人からの発表はないが、民主党のある議員は「大変有意義な試み。この勢いで物書きに転職していただけたら、我々だけでなくきっと国民も喜ぶと思う」と話す。

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