「sengoku38」特需に沸く神戸 告白から一夜 これは嘘ニュースです
「38焼」
ビデオを流出させたとされる海上保安官の男性は、現在警視庁が身柄を引き取り、任意での調査を続けている。10日の「告白」以降、「中国人船長が釈放されて、男性が逮捕されるのはおかしい」「公務員の守秘義務違反ではなく、内部告発だ」など、男性を擁護する意見が多く聞かれ、海上保安庁にも「男性を逮捕しないで」などの電話や投書が相次いでいるという。
男性が聴取を受けている神戸市の第5管区海上保安本部周辺には、今朝から一般の見物人や、市民団体、日の丸を掲げた右派団体など約1千人がつめかけ、「男性を逮捕するな」などシュプレヒコールを上げている。
また大判焼に「sengoku38」の焼印をあてた「38焼」をはじめ、sengokuまんじゅう、明石焼38、sengokuアメ、カキ氷(38味)、sengokuすくいなどの屋台が出ているほか、同市在住の演歌歌手が自作の「sengoku38音頭」を歌い出すなど、現地は夏祭り会場のようになりつつある。1つ800円で「38焼」を売っている屋台の店主(54)は「今なら売れると思って、福岡から駆けつけた。この状況なら何でも売れる」と、突然降ってわいた「特需」に顔をほころばせる。
このような「sengoku38」フィーバーを苦々しく見つめるのは、菅内閣だ。保安官を国家公務員法違反で逮捕することになれば世論の反発は必至、だが逮捕しなければビデオを非公開にしてきた責任を問われる板挟みの状況にある。
ビデオ非公開を決めたとされる、強硬派の仙谷由人官房長官は今朝の定例会見で「事態沈静化のため、sengokuを名乗る人間は片っ端からしょっ引けと警察庁に指示を出した」と語気を強めて話したあと、会見場の外に待機していた警視庁の職員にしょっ引かれて行った。