尖閣衝突、証拠ビデオにうっかりポルノ上書き これは嘘ニュースです
尖閣諸島で起きた中国漁船衝突事件で、中国側漁船からぶつかったとされる海上保安庁撮影の証拠ビデオに、検察職員が誤って成人向けポルノビデオを一部上書き録画していたことが明らかになった。職員はこの証拠映像に自分だけが分かる変名のタイトルを書き込んでいたため、映像の内容を確認せず上書きしてしまったと言う。検察当局が3日明らかにした。発表によると、中国側漁船が海上保安庁の巡視船に「挑発的・意図的に」衝突したとされるビデオ映像は、現在那覇地検の職員(26)がDVDで自宅に保管、今月中にも法務省に提出する予定だった。
この職員は2日夜、県内のレンタルビデオショップで成人向けポルノをレンタル。借りたDVDを自宅で別のDVDにダビングしようとした際、誤ってダビングに使う記録用DVDではなく、証拠映像を収めたDVDを使ってしまい、2時間にわたる衝突映像のうち、1時間40分ほどを上書きしてしまったと言う。
職員は証拠ビデオに「何人(なんぴと)たりとも犯されない私」というタイトルを書き込んでおり、本来は日本固有の領土としての尖閣諸島を比喩(ゆ)して書いたつもりだったが、自宅に所有しているポルノビデオのタイトルと勘違いして中身を確かめないままに上書きしてしまった。
会見に応じた那覇地検の具志堅源一郎検事正は、今回の不手際を謝罪した上で、「上書きされた映像を見たが、なかなか良い作品だった。映像のラスト20分に入っている、漁船が衝突してきたり船長らしき男が船の舳先(へさき)で挑発的な行動をして見せる映像がなければ、もっと良いポルノになったと思う」と、ビデオの感想を語った。
今回のビデオ上書きについて、仙石官房長官は「証拠映像を公開するべきという意見も聞いているが、国民に向けてわいせつ映像を見せるわけにはいかない。私自身としては中国がご不快にお思いになられようが、公開しようと思っていたので、本当に本当に残念だが、この映像はお蔵入りにせざるをえない。本当に残念だ。いや本当に。」とコメントし、映像公開に否定的な考えを示した。