Kyoko Shimbun 2020.09.28 News

「2mのロングバトンも コロナ禍で「新しい運動会」 マキャベリ小」についてお詫び

 2020年9月12日配信の「2mのロングバトンも コロナ禍で「新しい運動会」 マキャベリ小」記事につきまして、同月27日、神奈川県相模原市の小学校にて長さ2メートルのバトンを使った運動会が実際に開かれたことが分かりました。虚構世界の現実を伝えることを目的とする本紙におきまして、記事が一部現実化してしまったことを、関係者と読者のみなさまに深くおわびいたします。

 27日配信の毎日新聞(ウェブ版)の記事「長さ2mのバトン、掛け声は紙で、競技はテレビ中継…コロナ下の運動会」によると、相模原市の市立田名北小学校で27日に行われた運動会で「ウレタン製の棒にビニールを巻いた長さ2メートルの「ロングバトン」でソーシャルディスタンスを保って行うリレーや、かけ声を発さずに紙に書いて掲げながら踊るソーラン節など、工夫を凝らした12のプログラムが催された」ということです。


▲「長さ2mのバトン、掛け声は紙で、競技はテレビ中継…コロナ下の運動会」(毎日新聞より)



▲「「新しい運動会」用に制作した2mのロングバトン」(本紙記事写真より)



 上記記事の配信後、本紙編集部には「現実に起きたことを伝えている。誤報ではないか」とのメールやSNS経由での問い合わせが計20件以上寄せられました。これを受けて編集部で両記事を比較検討した結果、ご指摘いただいた本紙記事は「誤報である」との結論に達しました。

 誤報と判断した主な理由は以下の2点です。

 (1)「コロナ禍で行われる新しい形の運動会」という記事全体の趣旨か酷似していること
 (2)本紙記事「長さ2メートルのロングバトン」の記述が現実の運動会で使用されたバトンと長さ・名称ともに全く同じであったこと

◇  ◇  ◇


 昨年の「ジョン・ケージ「4分33秒」トリビュート盤発売が決定」の誤報以後、編集部では記事の虚構性を保つため、記事のチェック体制強化や、配信ペースの見直しなどを行ってきました。

 しかし、記事公開後わずか2週間余りで現実を先取りしてしまう勇み足の報道となってしまったことは、言論機関として痛恨の極みです。コロナ禍という非現実的な状況下でスクープを得ようと急ぐあまり、現実で起こる可能性を甘く見積もった結果であると自ら断罪せざるを得ません。

 当該記事を執筆した社主UKは、編集部の聞き取りに対し「『コロナ禍でもなお運動会を強行するなら、こんなことになるからあきらめなさい』ということを逆説的に報じたつもりだったが、こんな悪ふざけみたいな競技を実際にやる学校が出るとは予想できなかった。全部コロナが悪い」と説明し、反省の態度を示しませんでした。

 このことから編集部では執筆を担当した社主UKに対し、10月1日から本社ビル地下3階地下牢拘留2日間(おやつ抜き)の処分を言い渡しました。なお十分なバックアップ態勢が整っているため、処分中も記事執筆及びサイト運営に影響はありません。

 日ごろ本紙を信頼してくださっている読者のみなさまにおかれましては、この度の誤報でご迷惑おかけしたことを改めておわびします。これまでの常識が通用しないコロナ禍においてはスクープを狙うより、まず読者のみなさまの安心と信頼を取り戻したいと考える所存です。(編集部)


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