Kyoko Shimbun 2016.07.01 News

開校3年 日本初女子工業大学の現在 これは嘘ニュースです

2013年に開校した奈良涅槃女子工業大学
 女子の割合が少ないことから、入学に二の足を踏むことが多い工学部志望の女子を増やそうと、日本初の女子工業大学として奈良県に開校した奈良涅槃女子工業大学。開校から3年経った現状を知るため、キャンパス内を巡った。

 「今日は風が強いので学生がいつもより少ないですね」。強風吹き荒れる中、案内してくれた学生課の若田さんは語る。工業大学は伝統的に女子学生が少なく、女子率が1割を切る学校も多い。各大学ともホームページ内に女子志望者向けの案内ページを設けるなど獲得に躍起だ。

 奈良涅槃工大は女子の工学部離れを覆すため、2013年に開校。機械工学部、情報工学部、生命工学部の3学部を設置する。3学部とも京都大学やハーバード大学など国内外から著名な研究者を招へいするとともに、女子学生に配慮したカリキュラムを組んでいるのが特徴だ。

 情報工学部ではこの日、ペティキュアの塗り分け問題を扱う「ゆるふわ離散数学」の授業が行われていたが、出席者は男子学生ばかり十数人。全員他大学からの聴講生だという。女子学生の姿がない理由は「強風のせいですね」と若田さん。

 次に立ち寄った300人収容の学生食堂も人の姿はまばらで、女子学生は見当たらない。健康に配慮した「400キロカロリーランチ」3人前を平らげる男性教授の姿が印象的だった。女子学生の姿がない理由は「強風のせいですね」と若田さん。

 新築独特のにおいを残す建物内はどこも人影がまばらで「明るい廃墟」といった様子の構内。近畿最大規模を誇る実験棟に見える人影もすべて実験用の人型ロボットだった。開校当時、日本の工業大学として初めて女子トイレを設置したことが話題を集めたが、その女子トイレからも聴講の男子学生が出てきたのは驚いた。「強風のせいですね」と若田さん。

 その後も構内を案内されたが、最後まで女子学生の姿を確認することはなかった。後で調べたところ、同大は理系女子(リケジョ)ブームが追い風になると見て開校したものの、翌年に起きたSTAP細胞をめぐる一連の騒動が逆風となり、以来女子の入学者は途絶えたままだということが分かった。「強風のせい」を繰り返す若田さんの言葉の意味をようやく記者は理解した。

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