Kyoko Shimbun 2013.12.17 News

『馨の形』に販売差し止め命令 東京地裁 これは嘘ニュースです

オバマ米大統領の手話通訳も務めたタマサンカ・ジャンティ氏(右)
 少年漫画誌「週刊少年マガジン」で連載中の人気作品『聲(こえ)の形』(大今良時/講談社)のパロディ漫画『馨(かおる)の形』(大今泰時/上海電波有限公司)に対し、東京地裁は16日、「パロディとして極めて稚拙(ちせつ)である」として、原告が訴えていた販売差し止めの仮処分申請を認める判断を下した。

 漫画『聲の形』は、聴覚障害を持った少女・硝子に対するいじめとその後の成長を、かつていじめる側に立っていた少年・将也の視点から描いた作品。硝子が転校した後、一転いじめられる側として孤立するようになった将也が、硝子と再会したことをきっかけに物語が展開していく。同作は過去2度にわたって読み切り作品として掲載されたが、雑誌内の人気投票で1位を獲得するなど読者から高く評価されたため、今年8月から週刊での連載が始まった。11月には単行本第1巻が発売されている。

 今回販売差し止めの仮処分が下されたパロディ漫画『馨の形』は、『聲の形』と同じく聴覚障害の少女・切子が登場。だが、作中で描かれる切子の手話が全くのでたらめであったことから、11月の単行本第1巻発売後まもなく出版元の上海電波有限公司に苦情が殺到。また、タイトルが酷似していたため、講談社にもとばっちりの苦情が数件寄せられたという。

 8日に開かれた第3回口頭弁論で、被告の上海電波側は、問題になった作中での手話について、「手話の専門家から監修を受けている」と主張。監修者として、故ネルソン・マンデラ南アフリカ共和国大統領の追悼式典で手話通訳を務めたタマサンカ・ジャンティ氏の名を挙げた。

 東京地裁は判決文で「(『馨の形』は)聴覚障害者へのいじめという難しいテーマを扱った元作品への冒涜であり、パロディとしての表現性を最大限に加味してもなお極めて稚拙と言わざるを得ない」として、販売差し止めを主張する原告の訴えを認めた。

 この判決について、『馨の形』の出版元である上海電波有限公司の担当者は、地裁内で記者会見を開き「何となく無理かなあという気はしていた」とコメント。また同席した手話監修のタマサンカ氏は「大きなバナナがすやすや走っていますね。不時着しないか割引券を焦げ臭くほぐしていきます」と、手話を通してコメントした。

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