Kyoko Shimbun 2013.10.15 News

熟年離婚のメカニズム、科学的見地から解明 これは嘘ニュースです

脳科学者の茂木健一郎氏
 昨今増加が進んでいる熟年離婚について、脳科学の分野から研究を進めていた千葉電波大学理学部の研究チームがその一因としての可能性を持つ科学的な研究成果を得たと発表した。論文は英科学誌「フェノメノン」11月特大号に掲載される。

 熟年離婚問題に取り組む厚生労働省では、その主な原因として、「子どもの自立と夫の退職を契機に、妻の側から離婚を申し出る事例が多い」との見解を明らかにしている。2007年に行われた年金制度の変更と団塊世代の大規模退職が影響したこともあり、中高年による離婚相談件数は今もなお上昇の一途をたどっている。

 千葉電波大の研究チームでは、熟年離婚件数全体の約2割が夫側からの申し出によることに注目。厚生年金や退職金の一部を妻に支払ってまで離婚を決断するという、非合理的な決断のメカニズムについて科学の観点からアプローチを試みた。

 研究チームでは今にも熟年離婚しそうな60代前後の男性被験者30人にヘッドギア型の脳波測定器を装着。職場や自宅での脳波の変化を3年間継続的に測定・記録した。期間中、実際に熟年離婚に踏み切った被験者は26人。離婚した男性としなかった男性の脳波を比較したところ、離婚した男性の脳波に有意の変化が確認できた。

 論文では、熟年離婚を決断した男性が共通して3日間以上単身で外泊していたことに着目。これらの男性全てが普段の生活に戻ったあと1か月程度で離婚を呼びかけていた。このような現象は「一人で静かに考える時間が欲しかった」と解釈されるのが一般的で、被験者自身も聞き取り調査でそのように回答していた。だが脳波測定の結果、中長期の外泊を経験した被験者からは帰宅後妻の顔を見るたび、それまでは見られなかった脳波の乱れが観測された。

 「何かを継続的に見続けている間の漸進(ぜんしん)的な変化には気づかないが、あるタイミングをもって突然映像が変化していることに気づく」といった、それまで気づかなかったことがある瞬間にひらめく現象は、脳科学者の茂木健一郎氏(写真)が「アハ!体験」として紹介したことで広く知られるようになったが、熟年離婚においても、数十年にわたるゆっくりとした妻の変化に気づかなかった夫が、少しの間家庭から離れることで、もう取り返しがつかないほど妻が劣化していたことに気づいてしまうという、言わば「夫婦間アハ!体験」が離婚を決める最後の一押しになっている可能性が高いと研究チームではみている。

 今回明らかになった研究結果について、脳科学に詳しい京都大学理学部の坂本義太夫教授(クオリア論)は「そもそも結婚すること自体がアホ体験であることになぜ誰も気づかないのか」と苦言を呈した。

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