Kyoko Shimbun 2012.10.29 News

ボージョレ・ヌーボー、今年限り 240年の歴史に幕 これは嘘ニュースです

11月15日解禁のボージョレ・ヌーボー
 11月15日に解禁されるフランス産ワインの新酒「ボージョレ・ヌーボー」が、今年限りで生産終了になる見込みであることが28日わかった。「評価のハードルが上がりすぎたこと」が原因だという。

 仏iPS通信が28日付で伝えた。仏農務省では農業戦略の一環として、長年にわたりボージョレ・ヌーボーの出荷を推進してきた。中でも特に日本への出荷が輸出量全体の4分の1を占めていることから、初荷が到着する羽田空港での記念式典には、毎年フランスから農務大臣が来日し、祝辞を述べることが慣例となっている。

 だが、この祝辞において、過去の大臣は「10年に一度の一品」(96年)、「1976年以来の品質」(97年)、「100年に一度の出来」(03年)、「1950年以降最高の出来と言われた2009年と同等の出来」(10年)など、前年の大臣の発言を上回る評価をつけ続けており、業界関係者からは「もうこれ以上高評価をつけるのは難しいのではないか」という懸念も広がっていた。

 27日に到着した2012年産ボージョレ・ヌーボーについて、式典に出席したラ・フロマージュ仏農務大臣は「宇宙開闢(かいびゃく)以来最高の一品。人類はこの芳香なる1滴を作り上げるためだけにここまで進化してきたと言っても過言ではない。フランソワ・ラブレーの描いた大食漢ガルガンチュアもこの傑作が飲めないことを嘆いていることだろう」と評価した。

 帰国後の会見で、ラ・フロマージュ大臣は「これを上回る祝辞は存在しないし、させてはいけない」として、事実上の「ネタ切れ」を宣言。また「来年以降の大臣を苦しませないように」との配慮から、240年続いたボージョレ・ヌーボーの生産を今年限りで打ち切る見込みであることも明らかにした。

 大臣の発言について、ワイン業界関係者は「確かに毎年の積み重ねによってハードルを上げすぎた感はある」としながらも、「どうせ来年になれば、『あの2012年よりさらにおいしい』として、結局のところずるずる延命していくのではないか」という冷ややかな見方もある。

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