Kyoko Shimbun 2012.02.07 News

「ライバルは隣の客」 回転牛丼に業界が注目 これは嘘ニュースです

回転牛丼
 吉野家、すき家など牛丼チェーン店の値下げ競争が激烈になるなか、回転寿司のレーンに牛丼を乗せて提供する「回転牛丼」が注目を集めている。来店してすぐ牛丼が食べられるメリットだけでなく、回転レーンならではの工夫も凝らしており、今後他の牛丼チェーン各社が追随すれば、業態の新たなスタンダードになる可能性もある。

 回転牛丼を提供するのは、業界26位の快楽亭(本社・大阪市)。社員数39人、店舗数18の小規模チェーンだが、昨年9月「回転牛丼」を前面に押し出した新店舗をオープンして以降、口コミが口コミを呼び、連日行列が絶えない人気店にまで成長した。

 それでは「回転牛丼」とはどのような業態なのだろうか。

 一般的な牛丼チェーンでは、炊き立てのご飯に温かい具を乗せる「できたて感」を低価格で提供するところに人気が集まっているが、快楽亭ではあらかじめ作っておいた牛丼を回転寿司のようにレーンに乗せて流す。レーンを流れるうちに牛丼は冷めていくため、できたての牛丼が食べたい客は流れ始めてすぐの丼を取る。その一方、誰も手をつけないままレーンを流れすぎていく牛丼もある。

 ここからが快楽亭独自のサービスだ。快楽亭では、このように手のつかなかった牛丼はレーンを一周するごとに、牛肉などの具材が上乗せされていく。つまり、快楽亭の牛丼は冷める代わりにボリュームがどんどん豪華になっていく仕組みだ。そのため、出来立てを手にとってすぐに食べる客がいる一方、多少冷めても具材が2倍、3倍に盛られた牛丼が流れてくるまで待つ客もいる。どちらも価格は380円と変わらない。

 週に8回は快楽亭に通うと話す常連客の男性(21)は「温かさとボリュームのバランスは4周目が最高。40分待つのでご飯はかなり冷たいが、肉量が4倍なのでぎりぎり我慢できる」と話す。

 この増量サービスが人気の秘訣だが、客同士の争いも絶えない。取材に訪れた梅田本店では、この日も4周目まで粘ろうとしていた客の丼を他の客が3周目で取ってしまったことから口論に発展。一方がトッピングの生卵を投げつけたことから殴り合いの乱闘騒ぎになった。様子を眺めていたアルバイト店員(27)は「最初は仲裁に入っていたが、コスト削減のため、最近は見て見ぬ振りに徹している」と話す。

 けんかになった両者は、他の来店客から通報を受け、そのまま病院に運ばれた。

 今後の方針について快楽亭広報部では「好評の回転牛丼を軸に店舗拡大を進める。『年内200店舗以上、死者数10人以内』を目標にまい進していきたい」とコメントした。

新しいアプリで記事を読む

App Storeからダウンロード Google Playからダウンロード

虚構新聞友の会

本紙友の会へ入会すると、会員専用掲示板に書き込みができます。

おすすめリンク

<BOOK>牛丼一杯の儲けは9円―「利益」と「仕入れ」の仁義なき経済学

 牛丼屋は安さの限界を追求する。よって並盛り一杯350円の儲けは、およそ9円。だが、利益を伸ばす余地はまだある。

社主ピックアップ

経済

人気記事ランキング

今月の一冊

「今月の一冊」バックナンバー

虚構新聞社のRSS/SNS

虚構新聞のウェブサービス

虚構新聞社の本

注目コンテンツ