Kyoko Shimbun 2011.08.05 News

「セシウムさん」に苦情20万件 「出来レース」の声も これは嘘ニュースです

 東海テレビが4日、朝の情報番組「ぴーかんテレビ」で、視聴者プレゼント「岩手県産ひとめぼれ10kg」の当選者として「セシウムさん」と誤表記した問題で、同社に寄せられた苦情が20万件にのぼることが明らかになった。同社では番組内だけでなくホームページ上でも謝罪したが、「論点がずれている」との声も多い。

 東海テレビによると、午前11時ごろ視聴者プレゼントとして募集した「岩手県産ひとめぼれ10kg」の当選者テロップを担当者が誤って表示。画面には当選者名が全て「セシウムさん」として放送された。

 テロップ表示後まもなく、「考えられない不謹慎な内容だった」と、番組内で2度にわたって謝罪。同社ホームページ内にも謝罪文を掲載したほか、マスコミ各局には「担当者がリハーサル用に作成した仮テロップを操作ミスによって誤って表示してしまった」と説明した。

 この件が全国的に報じられると、同社には苦情の電話やメールが殺到。その数は20万件にものぼったとも言われる。苦情の内容は主に「どうしてセシウムさんばかりお米が当たるのか」「事前にセシウムさんにお米を送ることが決まっていた出来レースではないか」「『主義る祭り』ってどういう意味だ」など、セシウムさんだけにお米がプレゼントされることへの不満や抽選の公平性を疑う内容が大半を占めていた。

 また「不謹慎な内容」だったことへの謝罪についても「『怪しいお米』『汚染されたお米』と、不謹慎な嘘でも書けば、出来レースが許されると思っているのか」「(謝罪の)論点がずれている」「『主義る祭り』ってどういう意味だ」との批判が多い。番組内では改めて別の当選者3人を発表したが、セシウムさん優遇への不信感が拭いきれていないのが現状だ。

 当選者として誤って発表された、愛知県在住のセシウムさんは取材に対し「お米がほしくて応募したのは確かだが、葉書は1通しか送っていない。うちにも『3つも当たったのなら1袋分けろ』『当選のコツを教えて』『「主義る祭り」ってどういう意味だ』など電話が殺到しており大変迷惑している」と、困惑しているようだった。

 同社では改めて謝罪の意を示すとともに、今後は不正を疑われないよう、視聴者プレゼントの当選者を3人から1人に減らす再発防止策を明らかにした。

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