Kyoko Shimbun 2009.11.04 News

「教科書に落書き」で学力向上? 予備校調査 これは嘘ニュースです

落書きされた教科書
 進学予備校大手の学究館(滋賀・草津市)が、中高生3000人を対象に行った調査によると、教科書に落書きをしていた生徒の方がしていない生徒に比べて、試験の平均点が10点ほど高くなっていることが明らかになった。

 調査では、中学1年生から高校3年生までの男女3000人を対象に「教科書に落書きをしたことがあるか」を尋ねた。その結果、全体の約8割に当たる2301人が「ある」と回答。特に男子の場合、落書き経験者は9割を越えていた。

 「どのような落書きをするか」との質問に対しては「人物写真をいじる」が最も多く、以下「『の』や『9』などの字の中の部分を黒く塗りつぶす」「漫画のイラストを描く」「パラパラ漫画を描く」と続いた。

 また生徒に対して国語・数学・英語の学力調査を実施したところ、落書き未経験者のグループは落書き経験者のグループに比べて平均点が9.7点ほど低く、落書きをしている生徒のほうが学力が高くなる結果を得た。学究館進学課では「普段から落書きをしている生徒の方が精神的にリラックスした環境にあり、気持ちに緩急をつけられる分授業に集中できているのではないか」と話す。

 さらにアンケートの中で「学習ノートを何色ものペンやマークでカラフルにまとめる」と答えたグループは、全教科ともに平均点が最も低かった。

 このことについて教育評論家として知られる坂本義太夫さんは「この業界では古くから『ノートがきれいすぎる奴はバカ』との格言があるが、まさにそれを裏付ける結果になった。私が高校教師をしていたころは、その経験上『ノートはきれいに書くな。鉛筆1本だけを持ち、利き腕じゃないほうを使って鏡文字で書け』と指導し、何百人もの予備校生を輩出してきた。」と話した。

 学究館では、今回の調査結果から「教科書への落書き」を授業カリキュラムに組み込んでいくとしている。

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