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Kyoko Shimbun 2008.02.24 News


 米国物理学会が会見 「解決策ないわけではない」これは嘘ニュースです

 米国物理学会は22日午後、記者会見を行い、地球消滅に関する説明、および報道陣からの質疑応答に答えた。

 米国物理学会のムーサダ代表は、今回の事態について以下のように語った。

 「世界のみなさま、こんにちは。米国物理学会代表のムーサダ博士です。このたび、ブッシュ大統領が発表された地球消滅に関する声明は全て真実です。故アインシュタイン博士が遺された論文について追試をした私たちの研究グループの研究発表を簡単にお伝えします。

 まず、今現在宇宙が収縮をしているという事実についてですが、今まで宇宙が膨張している証拠として赤方偏移が広く知られています。そして、これは今でも誰でも観察できる現象です。
 アインシュタイン博士はかつて膨張宇宙を否定するため、自らの一般相対性理論に宇宙項を加えることで定常宇宙を作り出そうとし、失敗しました。「人生最大の失敗だった」と自ら述べたことは有名な逸話です。そして宇宙項を撤回し、今の一般相対性理論を完成させたのです。しかし、アインシュタイン博士は宇宙の膨張に対して、物理学者の勘、というか、違和感を感じていました。このいきさつは、博士の論文に同封してあった便箋に詳しく書かれています。
 しかし、赤方偏移という現象が後に明らかになり、博士の理論は正しかったことが証明されてしまいました。しかし、博士自身は、さほど喜びを感じなかったそうです。

 その後、大きな物理学的発見がなされました。ボーア博士、ハイゼンベルク博士ら、いわゆる「コペンハーゲン学派」による確率論的宇宙論、量子力学です。このような非決定論的存在論を、アインシュタイン博士は「神はサイコロを振らない」として、批判してきましたが、個人的には量子力学に大きな関心を持っていました。

 そして、ここからがこのたび明らかになった事実なのですが、アインシュタイン博士は「量子論的観察を行なうと、全ての物性が裏返る」ということを発見したのです。つまり、今まで膨張宇宙の物的証拠とされた赤方偏移は、実は、宇宙が収縮している証拠であり、光の速さで膨張していると考えられてきたこの空間は、逆に光の速さで特異点に向かって収縮を始めていることを確認したのです。
 ここにおいて、博士は自ら提唱した一般相対性理論に変更を加えました。定常宇宙を示すためにつけた宇宙項に対し、収縮宇宙を示すために新たに一点収縮を目指す「オメガ項」を付け加えました。それこそが、今回明らかになった事実なのです。

 我々研究チームは、昨年この論文を政府から受け取り、理論的誤りはないか、1年にわたって追試を行なってきました。しかし、「量子論的観察を行なうと物性全てが逆になる」という博士の主張をくつがえせるような結果は見つからず、むしろ物性が逆であることで、今まで『ダークマター』『ダークエネルギー』と呼んできた、宇宙収縮の要となる未発見物質が現存しなくても、宇宙全体には収縮に足るだけの質量が十分に存在することがシミュレーションで実証されたのです。

 博士の遺された手紙には次のように書かれていました。『この事実が実証された場合、できるだけ発表を遅らせてほしい。でなければ、人類に残るのは「死に至る病」、即ち絶望しかないからだ。』
 しかし、我々にはまだ18年という希望の時間が残されています。しかも、理論上では解決策が古くから示されています。それをどのような形で実現するか、という大事な問題が残されていますが、完全に絶望に陥るにはまだ早いのです。」

▽ムーサダ博士に対する一問一答は次の通り。

――門外漢にもわかるように、もう少し簡単に説明していただけませんか。

 簡単に言えば、我々が肉眼で観察する宇宙は「表の宇宙」であるが、実際は全ての性質が逆の「裏の宇宙」に住んでいることが明らかになった、ということです。

――論文や博士の手紙などは公にされないのですか。

 博士の論文については、すでに世界の主要な研究機関に写しを送りました。博士の手紙については、プライバシーに関する内容も含まれているので、遺族の了解を得てから公開する予定です。ただし、全文公開できるかどうかはわかりません。

――最後に述べられた「理論上の解決策」とは何ですか。

 詳しい話はまだできませんが、18年という客観的時間を主観的時間に置き換えることで、18年を無限に等しい時間に伸ばそうという方法です。

――京都大学物理学部教授の坂本義太夫と申します。英語が全然聞き取れなかったので、日本語で最初から話してくれませんか。

 断る。

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