Kyoko Shimbun 2004.05.31 News

万物の根源は「2」? 超大統一理論完成か これは嘘ニュースです

計算に使用されたスーパーコンピュータ
 米プロンストン大学の研究チームは、電磁相互作用、弱い相互作用、強い相互作用、重力の4つの力を統一した「超大統一理論」の完成を、31日発表した。同大研究チームによると、答えは「2」であったと言う。しかし、変数ですらない、この単純な結論に対し、多くの物理学者は懐疑的見解を示しており、大きな波紋へと広がりそうだ。

 「超大統一理論」は、現在の宇宙に存在する、4つの力(電磁相互作用、弱い相互作用、強い相互作用、重力)を統一するための理論。電磁相互作用、弱い相互作用、強い相互作用を統一した「大統一理論」はすでに完成している。

 今回解明された「超大統一理論」は極めて初期の宇宙の姿を推測できるため、その完成が待たれていたが、実証には巨大な加速器が必要になるため、事実上、理論の構築は不可能とされていた。

 今回、プ大研究チームは、この加速器と同等の設備を仮想コンピュータ上に構築。世界最速級のスーパーコンピュータ1024台を使用するとともに、さらにグリッド・コンピューティング技術も併用。一般のパソコンの協力も求めることで、実際の設備とほぼ同等の精度の加速器を完成させた。

 この仮想加速器による実験の結果、今回得られた「2」というあまりに拍子抜けしてしまいそうな答えは、単純式を好む物理学者の間でも意見が分かれると見られる。今後、世界各国の研究チームが追試に取り組む予定だが、同大研究チームは「99.997%の確度で正しい」と自信を見せている。

 東京大学量子力学研究所・清水八百教授(基礎物理学)の話「物理学史上最も難解と言われてきた問題の答えが、まるで小学生の算数のように、あまりにも簡単だったので非常に驚いている。もっと言うと、ガッカリしている。我々が長年かけて追い求めていた答えが、愚民ども(以下略)」

新しいアプリで記事を読む

App Storeからダウンロード Google Playからダウンロード

虚構新聞友の会

本紙友の会へ入会すると、会員専用掲示板に書き込みができます。

社主ピックアップ

科学

人気記事ランキング

今月の一冊

「今月の一冊」バックナンバー

虚構新聞社のRSS/SNS

虚構新聞のウェブサービス

虚構新聞社の本

注目コンテンツ